2012.07.11 Wed
[マンガ感想] そんな未来はウソである 第35話
別冊少年マガジン2012年8月号(通巻35号)に掲載されている「そんな未来はウソである」 Vol.35 『完璧な作戦』の感想です。
![]() |
![]() |
以下、マンガの内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
「そんな未来はウソである」 Vol.35 『完璧な作戦』
『みなみけ』桜場コハル渾身作!
美少女×超能力コメディ!!
(扉ページ[P.599]のキャッチコピー)
くっつけ作戦思案中・・・・・・
何だか、いい作戦を思いつきそうな予感!!
(扉ページ[P.599]のアオリ文)
将来、クラスメイトの高山と結婚する未来を見た大橋ミツキ。そのきっかけを作った佐藤アカネは、未来を変えないために二人を今くっつけようと奮闘する。しかし軽い気持ちでアカネがミツキに見せた自分の未来では、なんと高山と自分がゴールイン! そうとは知らないアカネは、くっつけ作戦を色々と考えるが・・・・・・?
(3ページ目[P.601]の柱文/前号までのあらすじ)
- 扉絵のタイトルロゴの位置が通常より右寄りで、アカネにくっつきそう。意図したレイアウトなのか、何かの手違いなのか分からないけど、このアンバランスさが今回の話を暗示していて面白い。
- 2ページ目(P.600)の冒頭に2段ぶち抜き作画があるので、「前号まで」のあらすじが3ページ目(P.601)移動してる!扉絵のロゴといい、あらすじの位置といい、今回は異例ずくめじゃないか。
ストーリー&感想
- 連載35回目となる「そんな未来はウソである」。次々回からは いよいよ4年目に突入するんだけど、時間の流れはゆったりまったりのスローペース。今回の話でようやく秋を迎えるに至っている。で、秋といえば文化祭・体育祭といった学内イベントの季節! 今回はコハル先生作品では非常に珍しい、学校行事を素材にした話であります。
- もっとも、学園祭そのものを描いてるわけではありません。今回は準備作業や練習での出来事をつづったもので、ちょうど「みなみけ」第90話『オレでよければ』みたいな感じ。あの話も運動会というイベントそのものではなく、二人三脚の練習がメインになってたでしょ。
花かざりとパンと唱歌
- 舞台は、とある秋の日の教室。ミツキと高山をくっつける完璧な作戦を思い付いたアカネ(右図参照)。作戦の詳細は明かされていないが、みんなで何処かへ遊びに行くパターンらしい。アカネのくっつけ作戦といえば、過去何度も失敗しているので、今回も企画倒れの匂いがプンプンするが・・・。
- アカネが最初に声をかけたのはマドカ。先述したとおり2ページ目の冒頭に2段ぶち抜き作画があり、女の子座りして花かざりを作っているマドカが描かれている。花かざりを上手く作れず、ちょっと困った感じの表情が超絶キャワワ♥ ぶち抜き作画は今回ので3回目となるけど、対象となるキャラは毎回異なってますな。Vol.29「おつかい」は椅子に座って鍋番をしている江口さん、Vol.33「どうなの?」はセクシーな衣装で食パンを食べているミツキちゃんだった。次にぶち抜きをやる時はアカネでしょうね。
- 閑話休題。アカネはマドカを誘いに来た筈なのに、それを完全に忘れ、花かざりの作り方を教える羽目に陥る。初っ端から作戦に暗雲が・・・。もうこの時点で、先の展開が読めるじょ!次にアカネが声をかけたのは江口さん。なぜか右手にフランスパンを持っている。実は体育祭のリレー競技の練習をしていて、パンはバトン代わりらしい。アカネは呆れ果てるが、江口さんからパンを手渡された為、その場から一目散に走り出す。作戦は何処へやら・・・。
- そして二度あることは三度ある。アカネがミツキのもとを訪れたところ、ミツキは合掌コンクールが不安で不安でしょうがないようす。見かねたアカネはミツキに『大地讃頌』を歌わせ、歌唱指導に乗り出し、またしても作戦を失念しちゃいます(笑)。それにしても、コハル先生作品(原作)で実在する歌が出て来るのは初めてじゃないか?今回は本当に異例ずくめやなぁ。ミツキちゃんが歌ってるコマの下に「JASRAC申請中」と印刷されてるけど、単行本に収録される時にはJASRAC許諾になっていそう。
看板とバケツと放置プレイ
- かまってちゃん状態になったミツキから逃げ出したアカネ。教室の片隅にでペンキ塗り(おばけ屋敷の看板の仕上げ)をしていた高山に近づき、声をかける。ところが話を切り出そうとした矢先、塗装作業を手伝ってくれと頼まれてしまう。アカネが拒否したところ、無理やり刷毛を握らせる高山君。すばらっ!端から見てるとセクハラっぽいけど、アカネならかまへん!いいぞもっとやれ!
- けっきょく、アカネは高山の看板作りを手伝わされることに・・・。看板を見ると、そこには妙なオバケのキャラが描かれていた。どうやらマドカ画伯の作品らしい。見ようによっては、ゴム製品の擬人化キャラに見えなくもないぞ。ちなみにマドカはVol.25「冗談デート」で未使用のゴム製品を手にしている。
- そんな中、あまりにもドタバタが続いたせいか、アカネはくっつけ作戦のことを完全に失念してしまう。ど忘れネタというと、つい先週の「みなみけ」第201話を思い出すなぁ。もしかして同時期に描いたのだろうか?今回の「そんみら」はテンポとかノリが「みなみけ」風だし。
- アカネが「何か 大切なことだった気がする」とつぶやき、作戦のことを思い出そうとしていると、お邪魔虫が登場。花かざりを上手く作れたマドカが「ほめて ほめて」と要求したり、歌に自信がないミツキが「どうやったら歌がうまくなるの?」と再びまとわりつく始末・・・(右図参照)。アカネはマドカを軽く受け流し、ミツキに対しては頭にバケツを被せて対処しやがります。このバケツ練習ネタって、日常系作品の定番なのだろうか?「Aチャンネル」でも見かけた。
- 8ページ目(P.606)の5コマ目で、アカネにパンを手渡している子はミツキちゃんか?アカネがミツキちゃんの歌の練習を指導する場面で、いつの間にかパンを渡していたってことか。この後 パンは高山の手に渡り、そこに江口さんが登場。マドカはいきなり歌い始め、アカネの周囲はカオスな状況だ。
- ラストは普通のコメディ作品っぽいベタなオチ。バケツを被ったままのミツキちゃんが放置プレイされてしまう。しかもバケツの正面には、マドカがペンキで描いたオバケの顔が・・・。そんな感じで、最後の最後まで異例ずくめな「そんな未来はウソである」Vol.35でした。
面倒くさがりのアカネが大活躍の予感!? イベント目白押しの秋、到来!!
(最終ページ[P.608]の柱文)
- もしかして この話つづくの?!コハル先生作品で文化祭や体育祭当日のエピソードを見れるのだろうか?これはワクテカが止まらない!
別マガ8月号 特大アンケートプレゼント
- 今月号のアンケートプレゼントも別マガ特製クオカ4枚組。セット内容に変更はなく、「そんな未来はウソである」「どうぶつの国」「じょしらく」「神さまの言うとおり」の4作品であります。
- クオカ4枚セットの当選者数は20人。ケータイ、PC、スマフォ等から応募サイトにアクセスし、アンケートに答えると抽選で当たります。締め切り日時は2012年8月8日(水)21時00分までとなっております。詳細は別マガ8月号のP.726でご確認あれ
次号発売日
次号「別冊少年マガジン9月号」は8月9日(木)発売です。
関連記事
■ [マンガ感想] そんな未来はウソである 第34話■ [マンガ感想] そんな未来はウソである 第36話
■ [レビュー] 桜場ワールド2012年カレンダー
■ [レビュー] そんな未来はウソである 第1巻 (KCデラックス)
■ そんな未来はウソである キャラクター呼称表
■ マガジンSPECIAL (スペシャル) 2010年No.1を買ってきた
■ 「みなみけ」「今日の5の2」「そんな未来はウソである」関連記事まとめ (関連記事の全目録)
関連サイト
■ そんな未来はウソである (講談社コミックプラス)■ そんな未来はウソである (Wikipedia)
■ 桜場コハル (Wikipedia)
関連商品
| そんな未来はウソである | この記事のURL | コメント:7 | トラックバック:0 | ページトップへ↑
>もしかして この話つづくの?!コハル先生作品で文化祭や体育祭当日のエピソードを見れるのだろうか?これはワクテカが止まらない!
普通に続くものと考えてましたw
文化祭と言えば模擬店ですので、江口さん大活躍回になるのではないかと予想してます。
そして、アカネが何を閃いたのかが、明らかになるのではないでしょうかw
>看板とバケツと放置プレイ
的確すぎッスwwww
バケツ練習法についてですが、絵的に面白いので、漫画では採用されることが増えてきている、ということなのではないかと。
そしてもう一つ、バケツを被せやすいキャラがいること、になりましょうかw
天然さんだったり、騒がしいので静かにしてほしいキャラなどに、自然な流れでバケツを被せることができますよねw
| 長男 | 2012/07/12 | URL