[マンガ感想] そんな未来はウソである 第33話
別冊少年マガジン2012年6月号(通巻33号)に掲載されている「そんな未来はウソである」 Vol.33 『どうなの?』の感想です。
マンガの内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
「そんな未来はウソである」 Vol.33『どうなの?』
『みなみけ』の桜場コハル渾身作!
高校生の青春ファンタジー8P!!
(扉ページ[P.633]のキャッチコピー)
ミツキの顔を曇らせているのは気になる人のこと?
それとも最近高山君と仲良しアカネのこと?
(扉ページ[P.633]のアオリ文)
将来、クラスメイトの高山と結婚する未来を見た大橋ミツキ。そのきっかけを作った佐藤アカネは、未来を変えないために二人を今くっつけようと奮闘する。しかし軽い気持ちでアカネがミツキに見せた自分の未来では、なんと高山と自分がゴールイン! そんな中、高山家お泊まりを実行。夜更かしの末、寝てしまったミツキたちだったが・・・・・・。
(2ページ目[P.634]の柱文/前号までのあらすじ)
- 今月は通常より2ページ少ない全8ページ。別マガの台割の都合とは思えないので、他の仕事(「みなみけ」コミックス第10巻とかアニメ4期関連の作業)に時間を充ててるのかも。
- 扉ページ(P.633)の1つ前(P.632)には、「そんな未来はウソである」コミックス第2巻の広告が掲載されいる。マンガ本編の前(後)にモノクロ広告が載るのは、Vol.23『結婚に興味アリ』以来ですな。背景に使われている画像は別マガ2012年12月号の表紙イラスト。
ストーリー&感想
ストーリーの方は、お泊まり会【終了編】+後日談といった内容。準備編(Vol.27『おそらくは』、Vol.28『はっきりして』)を含めて6回続いたお泊まり会イベントが ついに終了~!!いやぁ長かった。
一緒の毛布で目覚めた朝
- お泊まり会の翌朝。高山がふと目を覚ますと、目の前にはミツキの寝顔が! しかもミツキは添い寝状態で 一緒の毛布に入っているではないか!!前回のラストで睡魔に襲われていた高山だが、けっきょく寝落ちし、誰かが毛布をかけてくれたようだ。状況的には、気を利かせてかけたというよりも、何らかの作為が感じられる。高山にとっての唯一の救いは、同じ毛布で一緒に寝ている件をミツキ本人やマドカたちに気付かれなかったことか。
- 朝食タイム。高山家の朝食というとVol.17『やりたいこと』では ご飯に味噌汁だったけど、今回はトーストであります。食パンの表面に焦げ目みたいな作画があるので、生の食パンではなくトーストです(確信)。女子たちのトーストの食べ方が三者三様で面白いね。
- トースト1枚の上にジャムを塗りたくり 折らずに囓っているミツキちゃん。ウルウルした瞳とパンの持ち方が小動物(齧歯類)みたいでキャワワ♥ そして二段ぶち抜き作画再び!!「そんみら」ではVol.29『おつかい』以来となり、通算ではこれが2回目。
- 食いしん坊キャラの江口さんはトースト3段重ね。おそらく彼女にとっては いつものことと思われるが、朝から炭水化物摂りりすぎだ!暇さあればお菓子を食べてるし、よく体型キープできるな。腸内にペットでも飼ってるのか?
- マドカはトースト1枚を二つ折りにして食べているが、口の開け方とか手つきがまたなんとも・・・(*´Д`*)
- アカネの姿が見当たらないが、夜中に勝手に帰宅していたもよう。高山がアカネのケータイに電話したら、自宅のベッドで寝てやがりました(右上図参照)。Vol.31『守る』で「帰る!」と宣言していたけど、まさか本当に帰るとは・・・。くっつけ作戦の一環かもしれないが、G対策の側面の方が強そうな気がする(笑)。
- 今さっきミツキちゃんが瞳をウルウルさせていたけど、アカネが寝ている間に帰っていたことが原因。また、高山とミツキに一緒の毛布をかけていたのはアカネであることも判明。アカネはシリアス(リアル)作画のドヤ顔で「ミツキと一緒の毛布で目覚めた朝はどう?」などと言い放ち、「だって みんな起きないんだもん 運ぶの重いし」という後付けっぽい理由までぬかしおる。それを聞いた高山が一方的に電話を切ったのは言うまでもない。そんなこんなで、お泊まり会は淡々と終了。けっきょく高山父の出番は無しだった。
アカネと高山の関係
- 後半(5ページ目以降)は、お泊まり会の後日談的な話。休み時間の教室の片隅で、「アカネの自由行動ぶりにはびっくりだ――」と嘆くマドカ。アカネがお泊まり会の夜に無断で帰った件が、マドカ的には解せないらしい。マドカはどちらかとフリーダムな女の子だけど、そのマドカにぼやかれるアカネちゃんどんだけ~!マジキチフリーダム娘ってところか(笑)。
- その噂の主・アカネの姿は、教室内には見当たらず。アカネは休み時間になると何処へ出かけるらしい。高山の姿も無いので、「ところで あの二人ってつきあってるのかなぁ!?」という質問をマドカに投げかける江口さん。ポッキーを食べながらではあるが、いつにない真剣な顔つきだ。大まじめなんだけど、口にくわえたポッキーがギャップ萌えを演出しているじゃないか。
- アカネと高山の関係について、この二人の反応は実に対照的だ。「じゃあ今ごろ二人でこっそりちゅっちゅしたたりして・・・・・・」と妄想するマドカ。「関係がはっきりしないと あの二人との接し方むずかしいなぁ」と冷静沈着な意見を述べる江口さん。見たまんまのバカ野郎系キャラのマドカに対し、江口さんは本当にとらえ所がないキャラだなぁ。
- この直後、ミツキちゃんが登場。「アカネちゃんと高山君なら きっといい関係を作っていけると思う」と言う。それを聞いたマドカは意外そうな顔をするが、ミツキ的には当然の意見だろう。何しろVol.22『まかせた』でアカネと高山が結婚する未来を見ているのだから。ただ、アカネと高山の交際について、人前で ここまで踏み込んだ発言をするのは初めての筈。お泊まり会の前あたりから、自分の意見をちゃんと口にするようになったよね。様々なキャラの思惑が交錯するなかで少女は成長するのだ。
- だがしかし、江口さんが「もし二人がそうだったら 私達と遊んでるヒマ無くなるかもね・・・・・・」などと、しれっと言ったものだから、ミツキちゃんは涙目に。江口さん的には一般論を述べたにすぎないのだが、ミツキちゃん的には大ショックの内容だ。そのため、教室に戻ってきたアカネの姿を見つけるや、ミツキちゃんは急いで駆け寄り(右上図参照)、「た 高山君と つ つきあってるの?」と真剣な面持ちで尋ねちゃいます。ミツキの唐突な質問にあっけにとられたアカネだが、正直に淡々と「まったくつきあってません」と返答。それを聞いたミツキは落ち着きを取り戻す。ちなみにアカネは高山とちゅっちゅしていたわけではなく、どこかでひなたぼっこしていたそうだ。
- ミツキがすごい剣幕で二人の関係を問いただしてきたので、アカネは勘違いしてしまう。ミツキが高山のことを意識してるから、そんな質問をしてきたのではなかろうか?と。こういった、会話とか心情の噛み合わない感は、いかにも「そんみら」らしい展開ですな。
- もっとも、これだけで終わらないのも「そんみら」の「そんみら」たる所以。ミツキちゃんは二つ目の質問を投げかけちゃいます。「アカネちゃんに恋人ができたり結婚したりしても ずっと友達でいてくれる?」 と。これを聞いたアカネは見事に脱力。一つ目の質問は高山を意識してのものではなく、そっち系の話だったのかい!期待して損した・・・と思ったのだろう(笑)。
来たるべき未来を応援したいのもヤマヤマ。ただ親友を奪われるのはイヤイヤ!ミツキの苦悩は続く!?
(最終ページ[P.640]の柱文)
- ミツキちゃんのジレンマですな。この苦悩を解決する現実的な最適解はあるのだろうか?
別マガ夏の大感謝祭
- 巻頭カラーページに別マガ創刊3周年記念イベント、夏の大感謝祭の告知が載ってました。開催日時は8月5日(日)13時で、場所は講談社の本社ビル。募集人数は100人と少なく、応募者多数の場合は抽選とのこと。要注目なのは別マガ連載中のほぼすべての作家が参加する件。もしかしたらコハル先生も来るかも。
- イベントの主な企画は次のとおり
- 作家陣によるイラスト大喜利(お題をもとに画力勝負)
- 別マガ11月号の表紙を賭けた作家陣のジャンケン大会(優勝作家を予想した来場者には豪華プレゼントを進呈)
- 内緒の企画(作家陣との触れ合い?)
- 来場者にはもれなくクオカ、オリジナルポスターなどの豪華商品をプレゼント
- 応募方法の詳細は別マガ今月号で確認してね。締め切りは6月22日(金)であります。
別マガ6月号 特大アンケートプレゼント
- 「そんな未来はウソである」関連の特大アンケートプレゼントは、いつもの特製クオカ4枚セットです。作品の組合せは「そんみら」「どうぶつの国」「じょしらく」「神さまの言うとおり」で、プリントされている絵柄は先々月号、先月号と同じもの。
- プレゼント当選者数は20名で、締め切りは2012年6月7日(火)21時00分までとなってます。ケータイだけでなく、PCやスマフォからも応募可能。詳細は別マガ6月号のP.702でチェック!
次号発売日
次号「別冊少年マガジン7月号」は6月8日(金)発売。
9日が土曜日のため、一日前倒しされているのでご注意くだされ。
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関連サイト
■ そんな未来はウソである (講談社コミックプラス)■ そんな未来はウソである (Wikipedia)
■ 桜場コハル (Wikipedia)