[マンガ感想] 女子高生Girls-Live 10時限目 『Girls-Memory』 (COMICすもも VOL.10)
2012年02月24日 公開
COMICすもも VOL.10に掲載されている「女子高生Girls-Live」10時限目『Girls-Memory』の感想です。
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以下、マンガの内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
女子高生Girls-Live 10時限目 『Girls-Memory』
表紙に書かれているとおり、VOL.10では一挙2話掲載! 本作は創刊号から連載されているけど、Vol.4で休載しているため 話数(時限目)と号数(Vol.)の数字が一致していなかった。今回の2話掲載により、それがようやく解消されたことになりますね。
二本目はトンチキ軍団のルーツにまつわる物語
(扉ページ[P.125]のアオリ文)
花子の知られざる過去!?
(2ページ目[P.126]のアオリ文)
2本目の話は 1本目とは打って変わって、トンチキ軍団の過去話。それも小学時代の出来事を描いたもの。花子がガサツな女子に育った理由、真理子の第二次性徴に関する悩み、亜季子のアウトロー魂が既に小学生の頃に確立されていた件など、トンチキ軍団のルーツに迫ったハイテンションなストーリーが展開されている。
- 冒頭部の時間軸は現在。朝寝坊して焦りまくる花子が登場。登校の準備もままならず玄関を飛び出し、路上で制服に着替えるという荒技をやってのける。そんな娘を心配そうな表情で見送る花子の両親。
- なんか父親の方は外人っぽい外見だね。名字が田中姓なので、ハーフとかクオーターというな設定なのかもしれない。他には婿養子という線もあるね。
- この後、時間軸は6年前に溯る。花子は4人兄妹の末っ子で、上に兄が3人いるようだ。両親にとっては初めての女の子ということで、花子は溺愛され、可愛い服や髪飾りでコーディネートされている。しかし、花子本人は仏頂面だ(右図参照)。それもその筈、3人の兄の影響を受け、言葉遣いや遊びは男の子そのもの。母親から「語尾には『よ』を付けて」と注意されても、ラップっぽい喋りで「YO-」を付ける有り様だ。
- 今から6年前で9歳というと、花子の学年は小4ってことになりますな。 時間軸とキャラの関係を分かりやすくするため、表にまとめてみた。 絵里子が咲女高等部に入学したのは平成13年(2001年)という設定(新装版1巻・P.26に明記)だけど、途中からサザエさん時空に突入しているので、細かいことは気にしないで!
時間軸 | 6年前 | 5年前 | 4年前 | 3年前 | 2年前 | 1年前 | 現在 |
花子の学年 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 |
大地(絵里子の弟)の学年 | 小4 | 小5 | 小6 (※2) | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 |
絵里子の学年 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 (※3) | |||
小田桐の年齢 | 24歳 | 25歳 (※1) | 26歳 | 27歳 | 28歳 | 29歳 | 30歳 |
※14限目「バカ軍団的期末対策」(新装版・第1巻)で「25歳」と明記されている。この時の絵里子は高1。
※2特別編③「高橋家の夏休み」(新装版・第8巻)で「小6」と明記されている。この時の絵里子は高2。
※3絵里子は高2のまま最終回を迎え、高3には進級していない。この表では、そのまま進級したものと仮定した。
- 花子の兄たちの名前は不明。たぶん、眼鏡をかけているのが長男、糸目が次男、やんちゃな感じなのが三男かな。1時限目『Girls-Love』にチラッと登場している兄貴は、髪型から察するに三男と思われる。
- とある日曜日の田中家。女の子らしい服装や髪型、細かい食事の作法に花子はプッツン。娘の豹変を見て悄然となる母親。一方、父親は寛容にかまえ、花子を叱らず理解を示す。娘に甘い父親の態度が、花子の性格を決定づけたしまったようだ(笑)。
- 髪型や服装を動きやすいものにチェンジした花子。ツインドリルだった髪は、まるで絡み合ったパスタ。ワンピースのスカートは縛り上げられ、裾縛りダンガリーシャツのような出で立ちだ。花子が そのワイルドな格好で外に遊びに出かけたところ、公園の片隅で胸を押さえて苦しんでいる少女を発見。理由を尋ねたところ、胸が膨らみ男子にからかわれるので、これ以上大きくならないようにガムテープでグルグル巻きにしているという。こ・れ・は!ガムテープの下に胸の谷間らしきものが見えるじゃないか!(*゚∀゚)=3 少女の名前は真理子。そう、後のトンチキ軍団の一人である。ちなみに花子とは同じ小学校に通っているらしい(クラスは別だけど)。
- 花子が真理子を励ましていたところ、片寄せポニーテールの少女が登場。花子のパンクでアウトローな格好に衝撃を受け、その場にうずくまってしまった。心配した花子が駆け寄ると、少女は中二病という病にかかっていると言う。この場面、真理子の反応に爆笑。「そんな大人な年齢の病気って 相当深刻なんじゃ」と、真顔で同情していて吹いた(笑)。
- 中二病を患っている少女は亜季子と名乗り、自らを「闇の使者」であると言い切る。なるほど、こりゃ病気全開だわ(爆)。三人は早速打ち解け、亜季子の提案で女子校(咲女)に潜入することに。なんでも亜紀子の従姉妹が咲女に通っているらしい。で、校内(高等部)に入り込んだ三人は、衝撃の光景を目撃しちゃうわけだ(上図参照)。弱冠9歳にして、前作・0限目の絵里子・由真・綾乃と同じ体験をしちゃうわけだ。詳細は「COMICすもも」Vol.10でご確認くださいな。
- 前作からのファンとして嬉しいのは、香田・姫路・小川ちゃんが登場している件。シルエットしか見えないけど、制服が中等部のセーラー服っぽいデザインだ。先述の時間軸表からすると、香田たちの学年は中3とういうことになるね。そういえばアニメ第1話『女子高生はバカである。』のオリジナル展開で、香田たち内部生が入学1日前に高等部に潜入していたっけ(下図参照)。もしかして、その時の話か!?
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アニメ「女子高生GIRL'S-HIGH」第1話『女子高生はバカである。』Aパートから 入学1日前の咲女高等部に潜入した香田たち内部生と絵里子たち外部生 |
- あ、そうそう!「女子高生番外編 大地のゆううつ。」(新装版・第2巻収録)に大地のガールフレンドが登場しているけど、あの少女は花子ではなかったもよう。髪型は似ているが、大地のガールフレンドは絵里子たちの振る舞いを見て、女子校への幻想を完全に打ち砕かれている。一方、花子の方は咲女に潜入したことで、逆に女子校への期待を膨らませている。そして決定的な証拠を発見! 「女子高生ファンブック~咲女入学案内~」(P.130)に、少女の名前は「ユミちゃん」と書かれているじゃないか。お恥ずかしい・・・完全に見落としていたよorz
春のすもも祭りで大島先生のサイン会開催!
- 「COMICすもも」Vol.10の巻末にイベントの告知が載っていた。4月に秋葉原で開催される「春のすもも祭り」の中で、大島先生のサイン会が実施されるとのこと。場所・時間等は下記のとおり。
- 場所:AKIHABARAゲーマーズ本店
- 日時:2012年4月21日(土) 開始16:00~(予定)
- 定員:50名(予定)
- 参加方法:COMICすももVOL.11を参加券配布店舗で予約または購入(参加券は先着順で配布)。
- 描き下ろしイラストが印刷されたオリジナル複製色紙に、大島先生がサインを入れてくれるそうですよ。
次号発売日
次号、COMICすももVOL.11は4月12日(木)発売予定です。
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■ 女子高生 (Wikipedia)
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