三四郎雑記2nd

[マンガ感想] そんな未来はウソである 第30話

別冊少年マガジン2012年3月号(通巻30号)に掲載されている「そんな未来はウソである」 Vol.30 『ベタ』の感想です。

別冊少年マガジン2012年3月号(通巻30号)「そんな未来はウソである」 Vol.30 『ベタ』

マンガの内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。

「そんな未来はウソである」 Vol.30 『ベタ』

『みなみけ』の桜場コハルが描く!
超能力ほのぼのファンタジー!!

(扉ページ[P.565]のキャッチコピー)

ハッピーエンドな未来実現のために!
アカネは今日も高山とミツキのくっつけ作戦思案中!!

(扉ページ[P.565]のアオリ文)

将来、クラスメイトの高山と結婚する未来を見た大橋ミツキ。そのきっかけを作った佐藤アカネは、未来を変えないために二人を今くっつけようと奮闘する。しかし軽い気持ちでアカネがミツキに見せた自分の未来では、なんと高山と自分がゴールイン。 そんな中、高山家にお泊まりでカレーを作ることになったが、高山とミツキがシチューの材料を買ってきて・・・。
(2ページ目[P.566]の柱文/前号までのあらすじ)

お! 3ヶ月ぶりに「ファンタジー」が復活してるじゃないか。 しかも「超能力」という文言まで追加されている。 実は「超能力」がキャッチコピーに含まれるのは、これが初めて(参考:キャッチコピーVol.1~Vol.28Vol.29)。 前回、久々にアカネのウソ検知能力が発動したので、それを考慮して書いたのかもね。 さて次回はどうなるやら? けっこう楽しみだったりする。

ストーリー&感想

遂に連載30回を迎えた「そんな未来はウソである」。実世界では2年半経過しているが、作中の時間軸では2学期が始まった直後。アカネたちが高校に入学してから、まだ半年程度しか経っていないのだ。そして今回はお泊まり会の夜のエピソード。淡々とストーリーが進行する中、キャラの意外な一面が垣間見えている。

食えない女!? 江口さん

「そんな未来はウソである」 Vol.30 『ベタ』

  • 当初、夕食はカレーになる筈だったが、ミツキと高山が買ってきたのはシチューの具材。アカネは不審に思ったものの、ミツキと高山がお互いに庇い合う姿を見て、結果オーライ――というのが前回のお話。
  • 夜更かしに備えて寝溜めしていたマドカ。夕食の準備が整ったところで、目を覚ましたが(右図参照)、なぜかカレーがシチューになっていたでござるの巻。経緯を知らないマドカが理由を尋ねたところ、唐突に「これまでのあらすじ」なるコマが出現。忍者がカレーの鍋をシチューの鍋にすり替えてしまったという解説がなされる。誰のナレーションなのかは明示されてないけど、状況からして江口さんか?忍者説を最初に唱えたのは彼女だし。・・・いやまてよ、語り口調とか前後の文脈からするとアカネの方か。これアニメ化する時、脚本家泣かせになりそう。
  • 「そんみら」きってのバカ野郎キャラであるマドカだが、さすがに忍者を信じるほど単純ではない。しかし、忍者以外の何者なのかと問われると言葉に詰まり、オバケと言いかけては、江口さんにからかわれる始末だ。
  • そんなマドカを見つめるアカネの表情(P.567の5コマ目)が面白い。「いいもん見ちまったぜ!」的な悪巧み顔が最高だ。口を半開きにした、ちょっとバカっぽい表情は、「苺ましまろ」の美羽が何か良からぬことを考えた時の顔を彷彿させる。
  • アカネは「くっつけ作戦」をつつがなく実行するため、皿洗いしながらプランニングを思案。まずはオバケをネタにマドカを早く寝かせ、後は江口さんを何とかしてから、ミツキと高山を二人きりにする計画だ。しかし、テキトーにあしらおうと思っていた江口さんが、実はなかなかの曲者、食えない女であることを思い知らされる。「シチュー作ったのアカネちゃんでしょ?」に始まり、この間のピザと同じ味だったからねぇ・・・・・・」と料理マエストロっぷりを披露。そればかりか高山君のお弁当も同じ味だった」とつぶやき、アカネと高山の関係に探りを入れやがります。今回に限らず、江口さんは観察力もあるし、陰からストーリーをリードしている節もある。ただの食いしん坊キャラではなさそうだ・・・というのは買いかぶりすぎか?
  • その頃、オバケが怖くて仕方ないマドカは、あっちキョロキョロ、こっちキョロキョロ。心細さを解消するため、ミツキと一緒に寝る約束を交わす。そのミツキだが、アカネが一緒に寝てくれない件を まだ根に持っているようす。意外ときかん気が強い娘である。小生にとっては、無口で巨乳な不思議ちゃんというだけでドストライクなのに、「強気」属性まで付いたら もうブヒらずにいられないッス。ブヒー!ブヒー!

G?オバケ?忍者?

「そんな未来はウソである」 Vol.30 『ベタ』

  • 江口さんの執拗な追及を、忍者ネタで煙に巻いたアカネ。皿洗いを済ませ、今夜自分たちが泊めてもらう部屋へと向かう。すると、部屋の中では高山が布団を敷いてくれているではないか。アカネは手伝いを申し出て布団を広げるが、その際、布団の中から小さな黒い物体が飛び出す(右図参照)。
  • 「でっ でっ 出た!」――涙目になり高山に訴えかけるアカネ。その叫び声を聞いたマドカトは オバケが出たものと思い込み 焦りの表情を見せる。対照的に 江口さんは忍者の出現を期待してo(^-^)o ワクワク状態だ。前半のオバケと忍者ネタは、何気に伏線になってるんだよね。
  • 叫び声の主、アカネはゴキブリが飛び出てきたものと決めてかかり、高山は「うちにそんなもんいないぞ」などと言い切る。(゜;)エエッ!Gのいない家なんてあるのか?!まあ真偽のほどは不明だが、この後のアカネのセリフが微笑ましい。「ウソかどうかくらいわかれ!ドンカン!」って、立場が完全に逆転というか、自爆に近いセリフじゃないか(笑)。
  • けっきょくGと思われたモノの正体は、布団干しをしていた際に紛れ込んだ葉っぱであることが判明。たかが葉っぱ一枚で とんだ空騒ぎを起こしてしまい、アカネは自分の判断ミスに赤面する。しかし 高山家が男所帯であることを持ち出し、「ヤツらはきっと潜んでるんだ」とつぶやき、決して負けを認めはしない。さすが「ちょっとキツめな普通の女の子」、そこにシビれる!あこがれるゥ!
  • アカネの動揺を見たマドカと江口さんは、これはチャンスと考え リベンジ開始。前半、オバケや忍者でからかわれた件のお返しに成功する。一方、ミツキは『高山君は頼りになる・・・』と独りごち、何やら妙に納得しているようす。Vol.26の感想でも書いたけど、ミツキが学習した直後には、語尾に「ミツキ、覚えた!」と付けて欲しいぞ。
  • マドカと江口さんの攻勢にアカネは平静さを失い、ついには「今日一緒に寝よう!」などと言いながら、ミツキに助けを求めちゃいます。掌を返したような発言に、ミツキの頑固モードが再起動。「私と寝ないって言ったくせに!」と涙目で拒否し、更には「頼りになる高山君と一緒に寝たらいいでしょ!」と言い切る。「頼りになる」という部分は、ミツキの主観なんだけど、どうやら彼女の中では客観的な事実になってしまったみたいだ。これはつまり、ミツキがそれだけ動揺していることを表していて、アカネの申し入れを断ったことも、実は本心ではないんじゃないか。

策士、ゴキに溺れる!? それぞれが不安と戸惑いを抱えながら、お泊まりパーティの夜が始まる!!
(最終ページ[P.574]の柱文)
  • そういえば今回、高山父の姿が無かったね。単に帰宅が遅いだけなのか、それとも夜勤シフトの仕事なのか。前者であるなら、次回あたりでアカネたちと初対面となりそうだ。できれば、マドカが入浴している時に、バスルームの扉を開けてしまったという展開希望!!アカネやミツキちゃん、ましてや江口さんでははなく、マドカであるという点がポイント。なぜって、本作の女子キャラの中で マドカほどはセクハラ被害が似合いそうな娘はいないと思うのですよ。現にVol.25『冗談デート』で高山とラブホに入り、あまつさえゴム製品まで手にして赤面してるし。(*´Д`*)
  • あとサブタイトルの『ベタ』も謎だ。コハル先生作品は、作中のセリフがそのままサブタイになることがあるんだけど、今回は「ベタ」なるセリフは無い。似た語感の「出た」はあるけどね。ここは素直に考えて、お約束の展開が多いからってことでFA?

別マガ3月号 特大アンケートプレゼント

別冊少年マガジン2012年3月号(通巻30号) 特大アンケートプレゼント

  • 「そんみら」関連の特大アンケートプレゼントは、毎度お馴染みの別冊少年マガジン特製クオカ3枚セット②。「そんな未来はウソである」「マルドゥック・スクランブル」「進撃の巨人」のカードが各1枚という組合せ。絵柄も同じで、アカネとミツキのツーショット・キービジュアルがプリントされている。
  • 当選者数も、いつもと同じ20名。応募方法の詳細は巻末ページ(P.642)で確認してね。締め切りは3月8日(木)の午後9時であります。

次号発売日

次号「別冊少年マガジン4月号」は3月9日(金)発売。

関連記事

■ [マンガ感想] そんな未来はウソである 第29話
■ [マンガ感想] そんな未来はウソである 第31話
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■ 「みなみけ」「今日の5の2」「そんな未来はウソである」関連記事まとめ (関連記事の全目録

関連サイト

■ そんな未来はウソである (講談社コミックプラス)
■ そんな未来はウソである (Wikipedia)
■ 桜場コハル (Wikipedia)

関連商品

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三四郎.
Posted by三四郎.

Comments 2

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長男

>経緯を知らないマドカが理由を尋ねたところ、唐突に「これまでのあらすじ」なるコマが出現。忍者がカレーの鍋をシチューの鍋にすり替えてしまったという解説がなされる。誰のナレーションなのかは明示されてないけど、状況からして江口さんか?忍者説を最初に唱えたのは彼女だし。・・・いやまてよ、語り口調とか前後の文脈からするとアカネの方か。これアニメ化する時、脚本家泣かせになりそう。

私はアカネに1票入れときますね。
前後の流れ的にも、江口さんの出番は洗い物から本番な流れ的にも、アカネではないかなと。
さらに、マドカに経緯を説明するのが、正直めんどくさいというのがアカネの本音ですみたいな空気もそこはかとなく漂っているような…w

>ただの食いしん坊キャラではなさそうだ・・・というのは買いかぶりすぎか?

リードもミスリードもお手の物?w
いや、真面目な話、キャラ的に、過度の奥手で勘違い、猪突猛進による自爆でしか、物語が動いていなかったですからね。
このように、かき混ぜるキャラがいてくれれば、お話の動かし方に幅がでますし、むしろこの方向で期待したいです江口さんにはw
ところで、このマエストロ能力、保坂の料理にはどのような評価を下すのか、見てみたい気がしますw

>「頼りになる」という部分は、ミツキの主観なんだけど、どうやら彼女の中では客観的な事実になってしまったみたいだ。これはつまり、ミツキがそれだけ動揺していることを表していて、アカネの申し入れを断ったことも、実は本心ではないんじゃないか。

ミツキの中で、高山が頼れる人なのは今までの流れからして確定してますよね。
アカネに対しては、単に拗ねてるだけなんじゃないかなとw今現在、ミツキはアカネが一番好きですよね、たぶんw
と言いますか、高山を異性としてちゃんと認識しているんだろうか?とも思うんですよ。
周囲も変人揃いwですので目立たないのですが、ミツキは、男子の家でお泊り会という、普通の思春期少女ならドキドキが止まらないこの展開で、男子の家にという最重要項目をあっさりスルーして、単なるお泊り会程度の認識しか持っていないのではないかとw
なので、アカネが必死に作戦計画を立案しても、ミツキ本人は
「アカネちゃんとお泊りだワーイ♪」
なのにアカネちゃんが一緒に寝てくれない(´・ω・`)ショボーン
という、認識のズレをニヤニヤしてくださいね、というコハルワールド全開なのは言うまでもありませんが、もしかして、男女のアカネと高山が仲良くすることと、女同士の例えばアカネとマドカが仲良くすることに、ミツキの中では現状差がないのではなかろうかと思うんですが、どうでしょう?

27話で、布団が一組足りない→アカネちゃん一緒に寝ようってマッハで答えてましたよね。
ミツキ的には、アカネが一番大好き、高山は頼りになるから普通に好き、で、異性を意識していない、単なる友達の序列です、みたいな感じで。
アカネは、普通にというか常識的に、高山を異性として認識していて、高山とミツキが仲良くなる=男女交際と常識的に考えて色々作戦を立案するも、当のミツキが、実は同性と異性の交際の違いをよく認識していなかった!という、根本的なズレが、この作品には内包されているような気がしてきましたw

というか、28話の、高山のパジャマをミツキに借りさせて、豊満な胸の谷間がががががウッフーン作戦(立案アカネ)が、ここに潰えてしまったわけですね…(´・ω・`)ショボーン
そして今月は、2段ぶち抜きが無かったですね。

2012/02/16 (Thu) 19:54

三四郎.

◆長男さんへ

> >経緯を知らないマドカが理由を尋ねたところ、唐突に「これまでのあらすじ」なるコマが出現。忍者がカレーの鍋をシチューの鍋にすり替えてしまったという解説がなされる。誰のナレーションなのかは明示されてないけど、状況からして江口さんか?忍者説を最初に唱えたのは彼女だし。・・・いやまてよ、語り口調とか前後の文脈からするとアカネの方か。これアニメ化する時、脚本家泣かせになりそう。
>
> 私はアカネに1票入れときますね。
> 前後の流れ的にも、江口さんの出番は洗い物から本番な流れ的にも、アカネではないかなと。
> さらに、マドカに経緯を説明するのが、正直めんどくさいというのがアカネの本音ですみたいな空気もそこはかとなく漂っているような…w

こういう時は脳内声優さんで判断!
解説ナレーションの部分をアカネの声(脳内声優:伊藤かな恵さん)と江口さんの声(脳内声優:愛生さん)で再生してみると、やっぱりアカネの方がしっくりきますね。ちょっとイラっとした無愛想な語り口調は、芹沢文乃@迷い猫とか、柏崎星奈@はがないの喋り方で再生するとピッタリw


> >ただの食いしん坊キャラではなさそうだ・・・というのは買いかぶりすぎか?
>
> リードもミスリードもお手の物?w
> いや、真面目な話、キャラ的に、過度の奥手で勘違い、猪突猛進による自爆でしか、物語が動いていなかったですからね。
> このように、かき混ぜるキャラがいてくれれば、お話の動かし方に幅がでますし、むしろこの方向で期待したいです江口さんにはw

いわゆるトリックスターみたいな立ち位置ですね。


> ところで、このマエストロ能力、保坂の料理にはどのような評価を下すのか、見てみたい気がしますw

吉野ちゃんみたいに「謎ですね」の一言で済ませそうw


> >「頼りになる」という部分は、ミツキの主観なんだけど、どうやら彼女の中では客観的な事実になってしまったみたいだ。これはつまり、ミツキがそれだけ動揺していることを表していて、アカネの申し入れを断ったことも、実は本心ではないんじゃないか。
>
> ミツキの中で、高山が頼れる人なのは今までの流れからして確定してますよね。
> アカネに対しては、単に拗ねてるだけなんじゃないかなとw今現在、ミツキはアカネが一番好きですよね、たぶんw
> と言いますか、高山を異性としてちゃんと認識しているんだろうか?とも思うんですよ。
> 周囲も変人揃いwですので目立たないのですが、ミツキは、男子の家でお泊り会という、普通の思春期少女ならドキドキが止まらないこの展開で、男子の家にという最重要項目をあっさりスルーして、単なるお泊り会程度の認識しか持っていないのではないかとw
> なので、アカネが必死に作戦計画を立案しても、ミツキ本人は
> 「アカネちゃんとお泊りだワーイ♪」
> なのにアカネちゃんが一緒に寝てくれない(´・ω・`)ショボーン
> という、認識のズレをニヤニヤしてくださいね、というコハルワールド全開なのは言うまでもありませんが、もしかして、男女のアカネと高山が仲良くすることと、女同士の例えばアカネとマドカが仲良くすることに、ミツキの中では現状差がないのではなかろうかと思うんですが、どうでしょう?

「そんみら」と「今日の5の2」「みなみけ」を比べると、認識のズレ(『勘違い』を含む)やセリフ回しが肝である点は共通していますが、キャラの関係性という点では独特ですね。


> 27話で、布団が一組足りない→アカネちゃん一緒に寝ようってマッハで答えてましたよね。
> ミツキ的には、アカネが一番大好き、高山は頼りになるから普通に好き、で、異性を意識していない、単なる友達の序列です、みたいな感じで。
> アカネは、普通にというか常識的に、高山を異性として認識していて、高山とミツキが仲良くなる=男女交際と常識的に考えて色々作戦を立案するも、当のミツキが、実は同性と異性の交際の違いをよく認識していなかった!という、根本的なズレが、この作品には内包されているような気がしてきましたw

そういう意味では、「そんみら」は広義の意味での『ファンタジー』作品と言えそう。


> というか、28話の、高山のパジャマをミツキに借りさせて、豊満な胸の谷間がががががウッフーン作戦(立案アカネ)が、ここに潰えてしまったわけですね…(´・ω・`)ショボーン

いや、まだそうと決まったわけではありませんよ! またしても忍者が現れて、ミツキが持ってきたパジャマが無くなるかも。あるいはオバケが出て来て、パジャマがびしょ濡れになる展開とかもありそう。 (`・ω・´) シャキーン


> そして今月は、2段ぶち抜きが無かったですね。

そういえば、先週の「みなみけ」にもありませんでしたね。
もう飽きちゃったのかなぁ?

2012/02/16 (Thu) 22:01
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