[マンガ感想] そんな未来はウソである 第22話
別冊少年マガジン2011年7月号(通巻22号)に掲載されている「そんな未来はウソである」 Vol.22 『まかせた』の感想です。
マンガの内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
「そんな未来はウソである」 Vol.22 『まかせた』
作品解説ページと単行本広告ページ
今月号は作品解説ページが無しで、単行本広告ページは有り。ちょうど 先月号と逆のパターンです(下表参照)。別マガ7月号の台割で「そんみら」には1ページだけ割り振られ、今月は広告に使ったのでしょう。
話数(Vol.) | 掲載号 | 作品解説ページ | 単行本広告ページ |
1 | 別冊少年マガジン2009年10月号 | × | × |
: | : | ||
19 | 別冊少年マガジン2011年04月号 | ||
20 | 別冊少年マガジン2011年05月号 | ○ | ○ |
21 | 別冊少年マガジン2011年06月号 | ○ | × |
22 | 別冊少年マガジン2011年07月号 | × | ○ |
もっとも、その広告がキャラクター紹介※1も兼ねていて、なかなかの出来映え。江口さんの扱いがヒドイけど、編集さん(`∀゚)bグッジョブ!
※1これとは別に、漫画本編の柱文にもキャラ紹介欄があります。
ストーリー&感想
『みなみけ』に並ぶ桜場コハル代表作!
新感覚学園ショートコメディ10P!!
(扉ページ[P.439]のアオリ文①)
未来を変える大胆行動は、その先の‶将来″までも変えてしまう・・・・・・!?
(扉ページ[P.439]のアオリ文②)
将来、クラスメイトの高山と結婚する自分の未来を見てしまった大橋ミツキ。そのきっかけを作ってしまった佐藤アカネは、意識することで未来が変わってしまわぬよう、高山とミツキをくっつけるために奮闘する。その一環として5人で海に行くことになったが、あるトラブルがきっかけで温泉&混浴へ入ることに! しかもその提案者はなんとミツキ!!
(2ページ目[P.440]の柱文/前号までのあらすじ)
おっと!アオリ文の文言がトーンダウン!!前々号では「『みなみけ』をもシノぐ話題作」と書いてあったのに、今月は「『みなみけ』と肩を並べる」という穏やかな表現になってますね。同じ出版社とはいえ、他誌で連載中の作品を「シノぐ」と書くのは、さすがにマズイと思い自重したのかも(笑)。お話の方は前回最終コマの続き。混浴温泉のシーンからスタートしております。
卓球してみたい
長風呂の影響か、少しのぼせ始めたマドカと江口。まあ先月からずーっと湯に浸かっていたのだから当然か(違)。
そんな中、江口が風呂上がり後の予定を尋ねたところ、マドカは決まるまで出ないと言う。二人のやりとりを聞いたミツキは「次が決まるまで出れない」と勘違い。突然「卓球してみたい」とワクワク顔で提案しちゃいます(左図参照)。ところが、それは江口にとって意に反した内容だったもよう。「では運動の前に腹ごしらえを」と、さっそく「食べる少女」※2っぷりを披露していることから明らかだ。
しかし、いくらパーティー実行委員=江口様のご意見とはいえ、マドカはお気に召さないようす。ダイエットが気になるマドカにとって食後の運動は大敵。食べてすぐ運動すると太るという定説が脳裏をよぎったのだろう(笑)。
一方、女子の皆さんのキャッキャウフフをよそに、風呂の隅で背を向けていた高山君。バスタオル1枚の美少女たちの前を颯爽と横切るわけにもいかず、そもそもミツキの願いで混浴してるわけなので、出るに出られない。そんな男心を露知らず、マドカは高山に近寄ると、風呂上がり後の件を尋ねやがります。
焦った高山が咄嗟に思い付いたのはフルーツ牛乳を飲むこと。思わず口をついて出た提案に、静まりかえるマドカ、江口、ミツキたち。そしてその数瞬後、3人は歓喜に沸き、賛成を表明する。きっとフルーツ牛乳の独特の色、甘い香りが脳内に満たされたのだろう。マドカ的には食べ物はNGでも飲み物はOKってことか(笑)。
※2今月号の単行本広告に載ってる江口のキャッチコピー(笑)。
私の未来 何か見えた?
ミツキたちがフルーツ牛乳を飲んでいる頃、アカネはただ一人温泉に残り、湯船に浸かっていた。現状把握と今後の展開をあれこれ思案しているが、「人の未来を変えるのが怖い」という本音も吐露している。そうこうしているうちに、考えは堂々巡りし、身体の方も血の巡りが活発化。ついには、のぼせてブラックアウト。湯船の中で倒れてしまった・・・。
アカネが意識を取り戻したのは旅館の部屋。横になった彼女の傍らには、団扇を扇いでいる高山がいる(右図参照)。高山はミツキが心配していたことを伝えるが、アカネにはどこ吹く風。逆に「高山君とミツキの方が心配です」と言い返し、その言葉を聞いた高山に諭される始末である。なんか高山は本気でアカネの将来を心配しているように見えるなぁ。「さびしいこと言うなよ」なんてセリフも飛び出しているし、この場面が今回ラストの伏線っぽい。高山の中で無意識のうちにフラグが立ったんだね。
ところで、アカネ救出の経緯は描かれていないが、こんなところか?(名推理)
- アカネのようすを見に来たミツキが、お湯の中で倒れているアカネを発見!
- とりあえずアカネを危険な状態から救いだし、マドカたちを呼びに行く。
- ミツキ、マドカ、江口の3人でアカネを更衣室まで運び、身体をふきふきして、浴衣を着せる。
- 女子の腕力では大変なので、高山がアカネをお姫様だっこして部屋まで連れてきた。
問題はノーパン・ノーブラなのか否か。たとえ女同士とはいえ、胸とか拭くのはやはり気恥ずかしいんじゃないか?ということで浴衣の下はスッポンポンに1票。むふー( ̄・・ ̄)
閑話休題。アカネと高山がいちゃいちゃ噛み合わない会話をしてたところ、ミツキがフルーツ牛乳を持って登場。ミツキはアカネにフルーツ牛乳を手渡すと、突然涙目になり「私が温泉なんて言い出したからアカネちゃんが危ない目に・・・・・・」と自分を責め立て始める。自らの言葉が招いたアカネちゃんクライシスに、かなり動揺しているようだ。ここは声を大にして言いたい!ミツキちゃんは悪くないよ!! VOL.20『やっぱり』で見た「海へ行って楽しい未来」を壊したのは、VOL.21『誰のせい』で起きた不足の事態だよ。その不足の事態を作ったのは、元を辿ればアカネのおせっかいが原因だよと。てか、よくよく考えたら、けっこう未来って変わってるのね(笑)。あ!これも今回の伏線だったのか!?
この後、アカネはミツキを誘って再びお風呂へ。温泉の効能でお肌がトゥルトゥルになったことが、その理由、珍しく乙女な一面を見せておりますな~。で、お湯に浸かるなり「失敗の中に思わぬ効能もあるかもしれない」とドヤ顔に。ところがこの時ミツキと目があってしまったから、さあ大変。アカネの未来を見てしまったミツキは、一瞬言葉を失ってしまう。アカネは自分自身の未来を敢えて尋ねず、「その未来をあんたにまかせる」と発言。あまつさえ「あんたが思うように よりよく変えてごらん」とさえ言い切る。しかし、彼女は知らなかった。ミツキが見たビジョンは高山とアカネが結婚する未来であったことを・・・。
ミツキとアカネの未来が入れ替わるとき、物語は始まる!!
そう来たか!いかにも「そんみら」的な三角関係じゃないか。ミツキちゃんはアカネの言葉に従うと思うので、まずはアカネのフラグクラッシャー能力を無効化する必要がある。これは一筋縄ではいかないだろう。片やアカネは自分の未来を知らないので、これまでどおりミツキちゃんと高山をくっつけようとする。下手するとデッドロック状態に陥るかもしれない。鍵となるのは高山の気持ちだが、彼の潜在意識はアカネに傾きつつあるように見える。整理すると次のとおり。
- 高山の表層意識はミツキが好きなので、アカネとくっつけようとするミツキは邪魔者に。
- ところが潜在意識の方はアカネに惹かれている為、ミツキとくっつけようとするアカネがお邪魔虫に。
何という複雑な関係!もうね、この複雑系をすっきりさせるためには、高山は放っておいて、ミツキちゃんとアカネがくっつくべき(キリッ。
そんな未来はウソだったのか!? 高山の花嫁が、なんとミツキからアカネにチェ――ンジ!!!
(最終ページ[P.448]の柱文)
次回(Vol.23)は卓球回と思わせておいて、華麗にスルーか? いや、その裏の裏をかいて卓球か!? 自分的には、女子部屋でのガールズトークを一番見てみたいッス。
別マガ7月号 特大アンケートプレゼント
「そんな未来はウソである」関係の読者プレゼントは、今月もミツキちゃんとアカネのキービジュアルが印刷されたクオカード。いつもどおりの3枚セットで、その内訳は「そんみら」「マルドゥック・スクランブル」「進撃の巨人」各1枚ですの合計 3枚であります。
クオカ3枚セット②の当選者数は20名で、締切は7月7日(木)の午後9時。別マガ8月号の発売日が1日前倒しされているので、プレゼント応募締切も1日早くなっているのでご注意くだされ。応募方法の詳細は今月号のP.588で確認してね。
次号発売日
次号「別冊少年マガジン8月号」は7月8日(金)発売!
通常は毎月9日発売ですが、7月9日は土曜日なので1日繰り上がっています。
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関連サイト
■ そんな未来はウソである (講談社コミックプラス)■ そんな未来はウソである (Wikipedia)
■ 桜場コハル (Wikipedia)