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「みつどもえ」と「みなみけ おかえり」、吹き出し外セリフの扱いから見えてくるもの

ここ何日か「みつどもえ」の原作を読み返し、ついでに録画しておいたアニメも再視聴しているのですが、吹き出し外セリフがちゃんと扱われていることに気付きました。改めて「みなみけ」(アニメ1期)スタッフの優秀さを実感した次第であります。

「みつどもえ」と「みなみけ おかえり」から見えてくるアニメ脚本家の資質

みなさんご存じのとおり、アニメ「みつどもえ」のシナリオを担当しているのは「みなみけ」(1期)の脚本家の方々です。たら・ればを言っても仕方がないけど、もし「みなみけ おかえり」の脚本を1期の脚本家が書いていれば、例の吹き出し外セリフも適切に扱われていたような気がするのですよ。


「みつどもえ」と「みなみけ おかえり」、吹き出し外セリフの扱いから見えてくるもの

今回の発見したのは次の2箇所。「みつどもえ」原作の62卵性と119卵性には吹き出し外セリフがあるのですが、以下に示すとおりアニメでも ちゃんと使われていました。

原作 アニメ
62卵性 『年下の人』 (単行本・第4巻) 第10話 『ちぢょになる』 (脚本:子安秀明
「みつどもえ」62卵性 『年下の人』 「みつどもえ」第10話 『ちぢょになる』

みく 「二度と弟に近づかないでド変態女!!」
龍太あの人同じクラスのメグちゃんと同じパンツはいてたぜ

みく 「二度と弟に近づかないで!このド変態女!!」
みく 「行くわよ」(龍太の手を取りながら)
龍太あいつ、うちのクラスのメグちゃんと同じパンツはいてたぜ


原作 アニメ
119卵性 『ぐるぐる』 (単行本・第7巻) 特別編 『OPPAI IPPAI ママ元気』
(脚本:あおしまたかし
「みつどもえ」119卵性 『ぐるぐる』 「みつどもえ」特別編 『OPPAI IPPAI ママ元気』

みつば 「いいわよ寿司マスターっぷりを見せてあげる!!」
みつばマスシーね

みつば 「いいわよ~寿司マスターっぷりを見せてあげる」
みつばいわばマスシーね


一方、「みなみけ おかえり」第8話では、原作に存在している吉野ちゃんの吹き出し外セリフがスルーされていました。 「あけてー」は、吉野ちゃんの悪女っぷり非力アピールを表現している重要なセリフだというのに、どうしてこうなった? 見落としたのか、意図的に無視したのか・・・。「みなみけ」(1期)の脚本家であれば、絶対にシナリオに織り込んでいた筈です!

原作 アニメ(3期)
第50話 『法ですよ』 (単行本・第3巻) 第8話 『法ですよ』 (脚本:小鹿りえ)
「みなみけ」第50話 『法ですよ』 「みなみけ おかえり」第8話

吉野あけてー
内田 「ちょっと開けてあげたくなるのかもね!?」
カナ「開けてあげるのも ひとつの正解かもしれないよ!?」

吉野ん?」(少し首を傾げながら)
内田 「ちょ・・・ちょっと開けてあげたくなるのかもね」
カナ「開けてあげるのも ひとつの正解かもしれないよ」


たかが吹き出し外セリフと思うことなかれ。こういった細かい所に注意を払うかどうかで、作品のクオリティは違ってくるものなのです。かのジョゼさんも言ってました。「良い仕事は全て単純な作業の堅実な積み重ね」であると。そういえば「みなみけ おかえり」では第7話タコ焼きの暗喩の件もありましたっけ。一事が万事とは、まさにこのことじゃないか。

で、要は何が言いたいのかというと、「おかわり」と「おかえり」でおつまみされたエピソードを、アニメ1期の脚本家でリメイクして欲しい!ってことなのであります。今回、「みつどもえ」を読み返して、その思いが益々強くなりましたよ。「みなみけ」第8巻のドラマCDの脚本がアニメ1期の鴻野貴光氏であったことを考えると、大きな力が動けば、出来ないこともないんじゃない?

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【関連サイト】
■ みつどもえ (アニメ公式サイト)
■ みなみけ (StarChild TVアニメ公式サイト)
■ みつどもえ (Wikipedia)
■ みなみけ (Wikipedia)



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COMMENT

>で、要は何が言いたいのかというと、「おかわり」と「おかえり」でおつまみされたエピソードを、アニメ1期の脚本家でリメイクして欲しい!ってことなのであります。

はい。まったくその通りでございます!

今あらためて思うことは、3期は、おそらく『まったり系ほのぼのコメディ』というような認識で作られていたと感じるんですよ、こう、それ以上でも以下でもない、みたいな。
一期は、ギャグでもラブコメでもない、不思議な雰囲気とあおしま氏が言っていますが、テンプレ的決め付けのようなことをしなかったのではないか、という感じがしますね。

3期の過去記事を、ざっと読み直してきました。
カットされた吹き出し外の台詞ですが、特に「あけてー」は、多くの人を失望させましたし、記憶に残っていますが、他にも細かいのがあったようですね。
と言うか、吹き出し内の台詞でも、ええ!これカットしちゃったの!?っていうのもありましたね…「ダイエット気分で」とか。
結局、話の流れはとりあえずトレースされていますが、コハル先生らしい言い回しのトレースが、かなり残念な結果になってました。
みなみけ的名フレーズの数々を、一期と同じ声優さんの演技を通して聞いたはずなのに、ちっとも耳に残っていないですよね。
独特の言い回し、単語の選び方を、コハル先生分、とでもいいましょうかw
このコハル先生分という『出汁』が、ほとんど出ていなかったんですよね。
これは、単にカットして減らしたから、というだけでなく、らしくないものを追加して、結果ダメにした、というのもありますよね。
追加された台詞の傾向として、誰に喋らせても良さそうな、極めて無難で差し障りの無い台詞が多いように感じます。
逆に一期は、3期DVD4巻の記事にカナの台詞についてコメントしましたが、追加というより、引き伸ばしの改造ですね、この圧倒的なカナらしさは凄いです。
出汁でまくりで、流石はあおしま氏です。
関係ないですけど、外国人が見よう見まねで作ってみた日本食の、特に汁物で失敗するのが、この出汁を入れなかったというのが多いそうです。
出汁の存在に気付かなかったというところが、ちょっとにてるかもw

また、ネタにしてほしかった単行本のラフ画や、扉絵がオチのスルーなど、ありましたねぇ…。
このへんは単なる見落としなのでしょうけど、このくらいの見落とし、或いは尺の都合でカットした、というのは多くの原作付きアニメでは付き物でしょう。
しかし、おいしい所を見落とさず、脚本と尺のバランスを上手く取れれば、みんな幸せになれますよね、一番難しいことですけど。
みつどもえ10話の吹き出し外のセリフは、まさしくおいしい所だと思います。
みっちゃんのぱんつという、作品の根幹wに関わっている台詞なのは言うまでもありませんがw
龍太初登場ということで、まだキャラが完全に固まっていない所があり、現状と照らし合わせて台詞の手直しまでしてありますよね。
まさに「良い仕事は全て単純な作業の堅実な積み重ね」をされてます。
こういう良い仕事は、ジョゼさんは言うに及ばず、めったにデレな…じゃなくて、仕事に厳しいジャンさんだって褒めてくれそうです。

| 長男 | 2011/05/04 | URL

◆長男さんへ

> 今あらためて思うことは、3期は、おそらく『まったり系ほのぼのコメディ』というような認識で作られていたと感じるんですよ、こう、それ以上でも以下でもない、みたいな。
> 一期は、ギャグでもラブコメでもない、不思議な雰囲気とあおしま氏が言っていますが、テンプレ的決め付けのようなことをしなかったのではないか、という感じがしますね。

「みなみけふぁんぶっく」の太田監督&あおしま氏の対談を読むと、あおしま氏は勿論のこと
太田監督のプロとしての意地が見えてきますよね。


> このコハル先生分という『出汁』が、ほとんど出ていなかったんですよね。
> これは、単にカットして減らしたから、というだけでなく、らしくないものを追加して、結果ダメにした、というのもありますよね。
> 追加された台詞の傾向として、誰に喋らせても良さそうな、極めて無難で差し障りの無い台詞が多いように感じます。
> 逆に一期は、3期DVD4巻の記事にカナの台詞についてコメントしましたが、追加というより、引き伸ばしの改造ですね、この圧倒的なカナらしさは凄いです。
> 出汁でまくりで、流石はあおしま氏です。
> 関係ないですけど、外国人が見よう見まねで作ってみた日本食の、特に汁物で失敗するのが、この出汁を入れなかったというのが多いそうです。
> 出汁の存在に気付かなかったというところが、ちょっとにてるかもw

「みなみけ おかえり おふぃしゃるふぁんぶっく」のスタッフ対談も読み返してみました。
小鹿氏は「みなみけ」を家庭的な『温かい作品』として捉えていたようですね。
最終回のハートウォーミング・ストーリーは、まさにそれの現れでしょう。
あれはあれで、『アニメの最終回』という意味では、上手くまとめてあったと思います。
ただ、コハル先生ワールドかと言われると、全然違うんじゃないかとw


> また、ネタにしてほしかった単行本のラフ画や、扉絵がオチのスルーなど、ありましたねぇ…。
> このへんは単なる見落としなのでしょうけど、このくらいの見落とし、或いは尺の都合でカットした、というのは多くの原作付きアニメでは付き物でしょう。
> しかし、おいしい所を見落とさず、脚本と尺のバランスを上手く取れれば、みんな幸せになれますよね、一番難しいことですけど。

「おかえり」にも単行本のラフ画を使ったネタ(第3話のリンゴ)がありましたが、あれは
及川監督のアイデアだったようです。裏を返せば、監督がラフ画の面白さに気付いて
いなければ、スルーされていたんでしょうねw


> みつどもえ10話の吹き出し外のセリフは、まさしくおいしい所だと思います。
> みっちゃんのぱんつという、作品の根幹wに関わっている台詞なのは言うまでもありませんがw
> 龍太初登場ということで、まだキャラが完全に固まっていない所があり、現状と照らし合わせて台詞の手直しまでしてありますよね。
> まさに「良い仕事は全て単純な作業の堅実な積み重ね」をされてます。
> こういう良い仕事は、ジョゼさんは言うに及ばず、めったにデレな…じゃなくて、仕事に厳しいジャンさんだって褒めてくれそうです。

「みつどもえ」の原作は、初期と現在を比較すると、キャラの性格設定とか立ち位置が若干違いますよね。
アニメではそれを見極め、ちゃんと修正かけていて流石だと思いました。

例1)三つ子パパがパンツを届けにプールにやって来る話
   原作 → 三つ子全員が物置に閉じ込められる
   アニメ → みつば&ひとはだけ閉じ込められ、ふたばはパパと夕食

例2)ひとはのエロ本を千葉が見せて欲しいと頼む話
   原作 → ひとはがエロ本(本物)を佐藤のバッグに放り込む
   アニメ → ひとはがバッグに放り込んだエロ本は偽物

| 三四郎. | 2011/05/04 | URL

>小鹿氏は「みなみけ」を家庭的な『温かい作品』として捉えていたようですね。

これは、実はおかわりの時からそうだったのではないでしょうか?
2期3基違いは、原作通りにするかしないか、というだけで、原作に対する印象や解釈は、変化なかったように感じます。
少なくとも、キャラに関しては、そのまんまですよね、優等生なハルカ、カナは迷惑な子、内田はアホの子、保坂はタダの変態…。

>例1)三つ子パパがパンツを届けにプールにやって来る話
   原作 → 三つ子全員が物置に閉じ込められる
   アニメ → みつば&ひとはだけ閉じ込められ、ふたばはパパと夕食

ここ、プールのシーンでも、ふたばはパパが来て嬉しそうに修正されてましたね。

| 長男 | 2011/05/08 | URL

◆長男さんへ

> >小鹿氏は「みなみけ」を家庭的な『温かい作品』として捉えていたようですね。
>
> これは、実はおかわりの時からそうだったのではないでしょうか?
> 2期3基違いは、原作通りにするかしないか、というだけで、原作に対する印象や解釈は、変化なかったように感じます。
> 少なくとも、キャラに関しては、そのまんまですよね、優等生なハルカ、カナは迷惑な子、内田はアホの子、保坂はタダの変態…。

小鹿氏は2期では7話と10話しか担当していないのですが、完全に2期のキャラ設定に囚われてますな。
スタッフ対談の中でも、「前作(2期)でキャラクター像が確立されているので、自分の中に入ってきやすかったです」
なんて言ってるしw


> >例1)三つ子パパがパンツを届けにプールにやって来る話
>    原作 → 三つ子全員が物置に閉じ込められる
>    アニメ → みつば&ひとはだけ閉じ込められ、ふたばはパパと夕食
>
> ここ、プールのシーンでも、ふたばはパパが来て嬉しそうに修正されてましたね。

ふたばを物置に閉じ込めない為の伏線というか、上手い改変ですよね。

そういえば、松岡の扱いも原作と異なってましたっけ。

<原作>
杉崎、吉岡、宮なんとか、松岡の4人が仲良しグループで、初期の頃は常に一緒に行動。

<アニメ>
松岡だけ仲良しグループから除外。おそらく原作の現在の設定(単独行動が多い)を考慮し、
「オカルト好き」の「孤高のキャラ」を強調する為と思われますが、これも上手い改変かと。

| 三四郎. | 2011/05/08 | URL













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