[レビュー] ゼーガペイン ドラマCD 「audio drama OUR LAST DAYS」
今更ですが「ゼーガペイン - ZEGAPAIN -」のドラマCD「OUR LAST DAYS」のレビューです。

商品概要
このドラマCDはアニメ最終回放映の約1ヶ月後(2006年10月25日)にリリースされたました。定価は2,625円(税込)で、中身はオムニバス形式の全3話構成。EPISODE 1~2には多少コメディーっぽい一面もありますが、全てのエピソードがアニメ本編にリンクしたサイドストーリーになっています。
パッケージ
![]() ケースを開いたところ(外側) |
![]() 同(内側) |
![]() ブックレット・表紙(P.1) |
![]() 同・中身(P.4~5) |
CDケースは一般的なジュエルケース(プラスチック製)ではなく、ジャケット部が紙製のデジパック仕様。カバーイラストはアニメーションディレクターの牧孝雄さんの描きおろしです。上記のデジカメ写真ではCD本体のレーベル面が真っ黒ですが、実際はCDタイトル等が黒インクでプリントされています。
ブックレットはオールカラーの全8ページ(表紙・裏表紙含む)で、中綴じ製本されています。デザイン(表紙・中身)は 一見するとイラストっぽく見えますが、アニメのキャプチャ画像にテクスチャ処理を加えたものです。テキストはサブタイトル、キャスト、スタッフだけで、解説文等は一切ありません。コストダウンと言えばそれまでですが、逆にこのシンプルさがゼーガペインっぽい荒涼感を醸し出していますね。
収録内容
収録されているオーディオドラマのサブタイトル、収録時間は下表のとおり。
TRK | 内容 | 収録時間 |
1 | EPISODE 1 The children of OCEANUS | 11:20 |
2 | EPISODE 2 Entanglement 13.3 | 16:10 |
3 | EPISODE 3 our last days | 22:10 |
収録時間合計 | 49:40 |
キャスト/スタッフ
キャストとスタッフはブックレットの裏表紙から引用しておきます。
CAST STAFF ソゴル・キョウ 浅沼晋太郎 original story by 矢立肇・伊東岳彦 カミナギ・リョーコ 花澤香菜 scenario 関島眞頼 [episode1, 3]/久保田雅史 [episode2] ミサキ・シズノ 川澄綾子 directed by 下田正美 ルーシェン 朴璐美 audio directed by 明田川仁 mixed by 安斎歩 assisted by 荒川通哉 ミナト 井上麻里奈 sound effects by 中野勝博 (サウンドボックス) メイウー 牧野由依 recorded & mixed at プロセンスタジオ メイイェン 渡辺明乃 casting produced by 松岡超 ディータ 中尾衣里 coordnated by 濱野高年 (マジックカプセル) リチェルカ 門脇舞 produced by 古澤文邦 フォセッタ 岡田純子 music by 大塚彩子 タルボ 立木文彦 ゼーガAI MAI cover illustration 牧孝雄 sleeve design マッハ55号 クラシゲ 松本保典 sleeve design coordinated by 小林泰子 (V.D.C)
ミズサワ 佐藤利奈 mastered by 和栗博子 (FLAIR) ミズキ ゆかな トミガイ 渡辺明乃 a&r 井上裕香子 カワグチ 吉野裕行 promoted by 益子恵 ウシオ 加藤将之 sales promoted by 山下宏/佐藤正和 executive producer 佐々木史朗/小松茂明 special thanks to 山川典夫 (TV TOKYO) 小掛慎太郎 (dentsu) 古澤文邦 (SUNRISE Inc) 田中紀明・相馬四季・眞野昇・山田智子 国崎久徳・永谷敬之・里吉純
各話感想
以下、各話の内容(冒頭部分)と感想です。登場しているキャラも併記してありますが、聞き漏らしがあるかもしれません。もし何かお気付きの点がありましたらコメントください。m(_ _)m
01 | The children of OCEANUS | |||||||
キョウ | リョーコ | シズノ | ルーシェン | ミナト | メイウー | メイイェン | ディータ | リチェルカ |
○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
フォセッタ | タルボ | ゼーガAI | クラシゲ | ミズサワ | ミズキ | トミガイ | カワグチ | ウシオ |
○ | ○ | ○ | × | × | × | × | × | × |
【ストーリー】 メイウーとメイイェンが過去を振り返る話で、二人がルーシェンのウィザードになった経緯を描いています。
上海サーバー攻防戦でデータ破損したメイウー&メイイェンは、オケアノスにサルベージされ一命を取り留める。半年後に目覚めた二人はルーシェンとの再会を喜び、空席だった彼のウィザードの席を巡って競い合うことに。 |
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【感想】
このエピソードはメイウー&メイイェン姉妹の過去話がメインだけど、前バージョンのキョウも登場。その人となりが見所というか聴き所です。熱血バカっぽい現バージョンとは異なり、クールで大人びたキャラになっています。対照的に、クールなルーシェンがまさかのコメディー担当要員に!(笑)。 |
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02 | Entanglement 13.3 | |||||||
キョウ | リョーコ | シズノ | ルーシェン | ミナト | メイウー | メイイェン | ディータ | リチェルカ |
○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フォセッタ | タルボ | ゼーガAI | クラシゲ | ミズサワ | ミズキ | トミガイ | カワグチ | ウシオ |
○ | ○ | × | × | × | × | × | × | × |
【ストーリー】 アニメ第13話『新たなるウィザード』の中にあった出来事を振り返る話。語り手はカミナギ。時間軸は第13話の途中※で、カミナギが初めてゼーガペインに乗る前日という設定。次の3つのエピソードから構成されています。
※一般的な小数点付き話数とは異なり、第13話の中の出来事です。第13話と第14話の間ではありません。 |
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【感想】 ドラマCDの中で一番コメディー色が強い話です。①と②はアニメ本編のネタとリンクしている比較的まじめな話ですが、③の音声データ騒動は爆笑間違いなし。あの声で「ぶぅ~」とか、まじかよ!ありえねぇぇぇぇええええ!!もっとも、第13話の結末を知ってから これを聴くと、逆にその笑いが涙を誘うんですよね。(つд`) |
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03 | our last days | |||||||
キョウ | リョーコ | シズノ | ルーシェン | ミナト | メイウー | メイイェン | ディータ | リチェルカ |
○ | ○ | × | × | × | × | × | × | × |
フォセッタ | タルボ | ゼーガAI | クラシゲ | ミズサワ | ミズキ | トミガイ | カワグチ | ウシオ |
× | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
【ストーリー】 「ゼーガペイン」の物語のプロローグをドラマ化したエピソード。キョウやカミナギたちが幻体化され、舞浜サーバーに保存されるに至った経緯が描かれています。 夏休み最終日の8月31日。水泳部の朝練を終えたキョウは、カミナギと一緒に東京へ遊びに出掛ける。台東区民プールで泳いだ後、浅草や新東京タワーを巡り、最後は二人で記念撮影して ちょっといい雰囲気に・・・。ところがそんなキョウとカミナギを過酷な現実が襲う。二人が舞浜へ帰ろうとしたところ、舞浜方面への電車・バスは何故か運行停止。道路も全て通行止めになり、ケータイも繋がらない。舞浜に何か起きたのは間違いないが、周囲の人に訊いても誰も理由を知らないという。 キョウとカミナギは封鎖された道路を避けひたすら歩き、電車の鉄橋を渡って舞浜に戻った時には、既に深夜になっていた。そして、そこで二人が目の当たりにしたのは、路上に倒れている無数の人々。自宅に戻ってみれば、家族の姿が無い。キョウは動揺を隠せないカミナギをなだめるが、そんな中、突然 防災放送が流れる。放送の指示に従い、二人は舞浜南高校に向かうが・・・。 |
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【感想】 人類滅亡の原因はアニメでも語られていますが、舞浜で発生した出来事として、具体的かつ過去進行形で描かれると衝撃度が違いますね。また、細かい設定にも意外性があり、お気楽教師のクラシゲが実は超重要人物であったこと。新東京タワーの地下に、舞浜サーバーと同様の施設(東京サーバーか?)が建設されていることが明らかにされています。 |
おわりに
ゼーガ大好きっ子の皆さん、自称セレブラントの皆さんは絶対に聴くべき。
特に「our last days」では、ゼーガペインのテーマである切なさ、儚さ、痛みといった心の中の想いが凝縮されていて、いい感じです。裏設定みたいなものも色々出て来るので、きっと楽しめる筈。
なお、このドラマCDに収録されているエピソードは、どれもアニメ本編の内容に密接にリンクています。BS11の放送がゼーガ初視聴の方は、少なくとも第14話 『滅びの記憶』を観るまでは聴かない方がいいかも。ネタバレの危険性が有るのは勿論のこと、カミナギに対して抱く感情もかなり違ってくると思いますよ。
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関連サイト
■ ZEGAPAIN (アニメ公式サイト)■ アニメ ゼーガペイン (BS11デジタル)
■ あにてれ ゼーガペイン (テレビ東京)
■ ゼーガペイン Blu-ray BOX (バンダイビジュアル)
■ ゼーガペイン (Wikipedia)
リンクお礼
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