前の記事 | ページ選択 | ホーム | 次の記事

[アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第9話 「ウエットダメージ」

第9話 「ウエットダメージ」

[アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第9話 「ウエットダメージ」

アニメの内容に触れていますので、まだ見ていない方はご注意ください。


あらすじ

第9話のあらすじ、主要スタッフはアニメ公式サイトから引用しておきます。
脚本:高山 カツヒコ 絵コンテ:凛々 雅由紀 演出:凛々 雅由紀 作画監督:牧 孝雄(キャラ)、有澤 寛(メカ)

期末試験---なぜかサービス問題の1問だけ解答が思い出せないものの、無事にクリアするキョウ。リョーコとの関係もほぼ旧に復し、ホッと安堵する。
オケアノスでは、大規模な作戦を決行するか否かの議論が交わされていた。キョウが「フィジカルデーターは前バージョンと同等にまで回復していて、身体的には優秀なガンナー」である事を知り、作戦敢行を決意するシマ。
一方、舞浜サーバーでは、ハヤセ&ウシオがキョウと和解して水泳部に入部。水泳部復活へ大きく前進し、喜びを隠せないキョウ。公私ともに快調のキョウは、作戦への参加を快諾。ただし交換条件として、水泳部の廃部の1ヶ月間延期をシマに願い出る。
すると、クリス&アークも「俺たちにも条件があるんだが」と言い出し、「思い出を作り直す」ために舞浜サーバーへ降り立つ。そんな2人とカフェで語らうキョウは、数々の衝撃の事実を知らされる。

ストーリー&感想

Aパート

[アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第9話 「ウエットダメージ」
※キャプチャ画像は一部を除きテレ東で放映された時のものです(以下同様)

舞浜南高校は1学期の期末試験の季節。数学のテストの中には中学レベルの問題が含まれていたが、キョウはどうしても解き方を思い出せない。

その頃、オケアノスでは大規模反攻作戦に向けた準備が進んでいた。戦力的には3機のゼーガを同時に稼働でき、キョウの回復も前バージョンと同等のレベルまで回復しているということで、このチャンスをみすみす逃す手はない。シマは作戦の開始日を明後日に決定し、作戦のブラッシュアップをタルボに一任する。シズノはキョウのスペックが前バージョンと「同一」ではなく「同等」であることに、いささか引っかかりを覚えているようだが・・・。

再び場面は舞浜南高校。試験が終わり、キョウはプールサイドに陣取り水泳部の入部受付中だ。するとそこに、ハヤセとウシオが登場。二人はキョウをからかいながらも、入部届けに記名し始める。更に水着姿のシズノも現れ、入部を宣言。一気に3人の部員を獲得でき、水泳部の未来に明るい光が差し始める。

キョウがこの世の春を謳歌している頃、カミナギは自宅マンションで水族館デートのビデオを編集していた。どうやら、あの時、キョウを拒絶したことを少し後悔しているようだ・・・。

 ゼーガペインの脚本は5人のライターさんが持ち回りで執筆していて、今回担当された高山カツヒコ氏でそれが一巡したことになります。個人的に高山氏と聞いて真っ先に思いつくのは「ナジカ電撃作戦」、「ストラトス・フォー」といったスタジオ・ファンタジア作品ですが、世間的に一番有名なのは「ぱにぽにだっしゅ!」や「さよなら絶望先生」、「夏のあらし!」等のシャフト作品ですかね。視聴者の意表を突く脚本を書く人というイメージがあり、このゼーガ第9話でもキョウの妙なリアクション等で楽しませてくれました。

[アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第9話 「ウエットダメージ」

大規模反攻作戦を前にして、セレブラントのメンバーたちはオケアノスに招集された。一同が会したその場で、キョウを一人前のセレブラントとして認めるシマ司令。当のキョウは「バイト君から正社員に昇格」と自虐的な物言いだけど、満更でもない喜びようだ。

この後、本題に入り、シマ司令から作戦の概要が告げられる。攻撃目標は太平洋上にある中規模デフテラ領域「オスカー」。極東方面の前線基地も兼ねているらしい。そのため、かなり難易度の高い危険な作戦になるのは必至で、シマは作戦参加メンバーの承諾を得ようとする。それに対して、キョウは「水泳部の廃部を延期すること」という条件を提示。シマは「2学期が始まるまで処分を延期しよう」と言い、キョウの条件を受け入れる。

ブリーフィングが散会した後、オケアノスではクリスとアークの幻体データの調整が行われていた。前回のシズノのデータをもとに最適化を行ったので、影響は最小限らしいが、アークに関しては別途 安定化作業も必要らしい。一方、仮想世界に戻ったキョウは、雨降る街角でクリスとアークの姿を見かける・・・。

 ブリッジクルーのクロシオ、イリエがキョウにツッコミを入れていた描写が新鮮だった。この二人はファーストガンダムでいうところのオスカー、マーカー的なキャラで、何となくデザインも似通っているような気がする(笑)

[アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第9話 「ウエットダメージ」 イリエとクロシオ
イリエとクロシオ

 シマ司令がキョウの条件を呑んだ後、シズノがキツイ表情で「残酷ね」と言っている。テレ東放送時は特に気にもしなかったが、この先の展開を知ってから見ると、確かに冷酷で無慈悲な取り引きですな。

Bパート

[アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第9話 「ウエットダメージ」

夕陽に照らされるCAFE舞浜のオープンテラス。舞浜の海を望める開放的な席で、キョウはクリスとアークが仮想世界に来た理由、そして量子テレポート(エンタングル)に付随した重苦しい事実を知る。 (以下その要約)
  • クリスとアークが仮想世界に来たのは、余命少ないアークの思い出作りのため。
  • 幻体のデータは膨大であり、エンタングルのたびに僅かではあるがデータが欠損していく。量子コンピュータの特性で、量子テレポートを行うと転送元にはデータは残らない。コピーもバックアップも不可能。
  • 欠落したデータを完全に再生する術は無いが、人間の肉体はパターン化できるので、固有の差分から類推することで、ある程度なら欠損部分を再構成できる。
  • しかし、個体ごとの固有の部分(=記憶)が欠損した場合、修復することは出来ない。記憶を消失した幻体は、次第に人格そのものも変化してしまう。
  • かつてアークは転送障害で肉体と記憶の両方に多くの損傷を受け、今も量子テレポートのたびに彼女の肉体が蝕まれている。幻体はデジタルデータであるが、不死身ではない。
クリスたちと別れた後、キョウはタコ遊具のある公園に立ち寄るが、カミナギと雨宿りした日に感じたデジャビュを思い出し、自分にも記憶欠損の疑いがあることを知り愕然となる。

その直後、ふいにカミナギが登場。二人は公園のブランコに座り、水泳部の廃部が延期された件を話題に会話を弾ませる。そして・・・
「中身がウソでもいいの。それがいつか、本当になることも あるかもしれないし」
他愛のないおしゃべりの中で、カミナギが口にしたこの一言が、キョウの心に何かを灯したようだ。カミナギにしてみれば水族館デートでのキョウの言葉の真意を知りたくて、それを遠回しに伝えただけなのだが。で、結果はご覧通り。キョウはカミナギの乙女心を踏みにじり、平手打ちを浴びることに・・・。

 セレブラムがガルズオルムと戦っている理由はガルズオルムが「人類の敵」だからだけど、現時点(第9話)では その先にある最終目的については明示されていなかった思う。「ウソがいつか本当になる」というカミナギのセリフは、その最終目的をそれとなく示しているのかも。

 今回のサブタイトル「ウェットダメージ」が劇中のセリフに登場していないが、クリスが語っていた記憶の欠損のこと。また、肉体の欠損はドライダメージと言われていて、ゼーガペイン ビジュアルファンブックでは それぞれ次のように解説されている。
ウェットダメージ 【用語】
幻体の個体毎の固有部分、すなわち記憶の部分に受けたダメージのこと。一度損傷を受けた記憶は修復不能で、たとえ肉体に関するデーターは修復できても別の人格となってしまう。また、ダメージが大きい場合は幻体データーそのものが失われてしまう。

ドライダメージ 【用語】
幻体の身体部分を構成するデーター損傷のこと。しかし、多少の損傷ならば、個人の遺伝情報、成長パターン、固有の差分などから欠損部分を類推し、再構築することは可能。

[アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第9話 「ウエットダメージ」

現実世界では、第3次オスカー殲滅作戦 決行日がいよいよがやって来た。アルティール、ガルダ、フリスベルグおよびQL補給を司るカラドリウスは攻撃目標の中規模デフテラ領域「オスカー」を目指して出撃。アルティールは先行して威力偵察の任に就くことになった。そして、目標へ向かう途中、キョウは転送によるダメージの件をシズノに尋ね、自分が一度生まれ変わっていることを知る。

デフテラ領域に突入したアルティールは、まだ起動されていない大型輸送艦ヴァージェムのクラスターを発見。ボーナス・ステージよろしく、それを一気に破壊することに成功する。作戦開始後 僅か10分で敵を壊滅状態に陥れたアルティールの活躍を見て、遅れた到着したメイウーたちは舌を巻く。

この後、アルティールは最終目標のデフテラ・コアへと向かうが、そんな中、キョウはシズノに再び質問を投げかける。
キョウ 「先輩。昔の俺はどんな奴だった?」
シズノ 「訊いてどうするの?」
キョウ 「悩んだ時、昔の俺ならどうしたかってな」
シズノ 「辛いことは全部自分で抱えて、全部背負って戦う・・・。そして自滅したわ」
シズノの返事を聞いたキョウは、自分の過去との決別を絶叫しながら宣言し、デフテラ・コアへ突入。これを殲滅するのであった。

 作戦名が「第3次オスカー殲滅作戦」となっていて、頭に「第3次」が付いている。つまり過去2回、同様の作戦が実施され失敗していることになるが、過去の経緯については、確か次回(第10話)で語られていた筈。

 出撃前のシズノがCHIP損失率なる専門用語を使っていたけど、これもゼーガペイン ビジュアルファンブックに解説が載っている。
CHIP損失率 【用語】
「シーエイチアイピー」と発音。量子転送した時の転送データ損耗率を示す単位のひとつ。本来は「実体化率変動値(単位:CCAT:チェシャキャット)」と合わせて使用される。
CCATのチェシャキャットは「不思議の国のアリス」のチェシャ猫と思われるので、CHIPにも何か元ネタがありそうだ。

番組からのお知らせ

番組からのお知らせ 「ゼーガペイン」ブルーレイ化プロジェクト
「ゼーガペイン」ブルーレイ化プロジェクトフェイズ2に移行
詳細は6月7日(月)正午、アニメ公式サイト(zegapain.net)チェック!
今回はラストシーンの所でスゴイお知らせが来た。以前から噂されていたBlu-ray化なんだけど、DVDの売上枚数と発売元がバンダイビジュアルであることを考慮すると、やっぱりこれみたいな完全予約受注生産方式なんでしょうね~。

【関連記事】
■ [アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第8話 「水の向こう側」
■ [アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第10話 「また、夏が来る」
■ [レビュー] ゼーガペイン アンソロジー (電撃コミックスEX)
■ [レビュー] ゼーガペイン ドラマCD 「audio drama OUR LAST DAYS」
■ 「アニメージュオリジナル」 vol.7を買ってきた
■ 「ゼーガペイン ビジュアルファンブック」を購入

【関連サイト】
■ ZEGAPAIN (アニメ公式サイト)
■ アニメ ゼーガペイン (BS11デジタル)
■ あにてれ ゼーガペイン (テレビ東京)
■ ゼーガペイン Blu-ray BOX (バンダイビジュアル)
■ ゼーガペイン (Wikipedia)



ゼーガペイン FILE.04 [DVD]

ゼーガペイン FILE.04 [DVD]

Amazon.co.jpで見る

   

ROBOT魂<SIDE HL> ゼーガペイン アルティール

ROBOT魂<SIDE HL> ゼーガペイン アルティール

Amazon.co.jpで見る

   
スポンサーサイト

| ゼーガペイン | この記事のURL | comments:2 | trackbacks:0 | ページトップへ↑

COMMENT

衝撃の6話は、単なる世界観の説明に留まっていたということですね。
さり気ない台詞が、将来の暗示やミスリードになっていたり…なるほど、コレを夕方に放送しても、視聴者層がかみ合うわけないですよね。

>やっぱりこれみたいな完全予約受注生産方式なんでしょうね~。

新たな単位を創出しちゃいましたからねw

| 長男 | 2010/06/06 | URL

◆長男さんへ
> 衝撃の6話は、単なる世界観の説明に留まっていたということですね。

6話以降、キョウに自問自答させるという面倒くさい手段を使っていますが、
この演出って、幻体等の秘密を小出しにする事と表裏一体なんですよね。
特に今回のネタばらしは、絶妙なタイミングでした。
視聴者が「データならコピーできるじゃん」というツッコミを入れようと思い始めた矢先に
頃合いを見計らうように、「オリジナルが移動するシステム」って説明ですから。

> さり気ない台詞が、将来の暗示やミスリードになっていたり…なるほど、コレを夕方に放送しても、視聴者層がかみ合うわけないですよね。

アニメージュオリジナルの監督インタビューで、夕方放送の件が色々と語られています。

夕方放送の利点
 ・深夜アニメよりも多額の予算を注ぎ込むことができる。

当時残念に思っていたこと
 ・木曜夕方のオンエアの後、土曜の深夜に再放送していれば・・・。
 ・地上波、BS、CSが同じ時間帯に放送していた為、(パイの)食い合いになって勿体ない。

4年経ってBD化にこぎ着けたってことは、結果オーライってところでしょうかw

> >やっぱりこれみたいな完全予約受注生産方式なんでしょうね~。
>
> 新たな単位を創出しちゃいましたからねw

さすがにWikipediaにはありませんでしたが、はてなキーワードには登録されてるんですよねw
http://d.hatena.ne.jp/keyword/1%A5%BC%A1%BC%A5%AC

| 三四郎. | 2010/06/06 | URL













非公開コメント

コメントは承認制(管理人が内容確認後に公開)になっています。投稿していただいたコメントが公開されるまで多少時間がかかりますが、あらかじめご了承ください。

「非公開コメント」にチェックを入れた場合、コメント一覧には表示されません。また、非公開コメントにはコメント返しをしていません。返信が必要な私信につきましてはメールでお願いいたします。

TRACKBACK URL

このブログへのトラックバックは原則フリーですが、記事と関連性の無いトラックバックは削除させていただきます。

http://346zakki.blog59.fc2.com/tb.php/392-63db07be

TRACKBACK

前の記事 | ページ選択 | ホーム | 次の記事