前の記事 | ページ選択 | ホーム | 次の記事

[アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第6話 「幻体」

第6話 「幻体」

ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第6話 「幻体」

以下、アニメの内容に触れています。まだ見ていない方はご注意ください。特にこの第6話では物語の核心部分の謎が明かされているので、視聴後にお読みになることをオススメします。


あらすじ

第6話のあらすじ、主要スタッフはアニメ公式サイトから引用しておきます。
脚本:関島 眞頼 絵コンテ:寺岡 厳 演出:工藤 寛顕 作画監督:鎌田 祐輔(キャラ)、有澤 寛(メカ)

現実世界の廃墟の舞浜で対峙するゼーガペイン・アルティールとコブラル。
ゼーガペイン・ガルダも合流して戦闘が始まるが、ガルズオルムの目的はゼーガペインから光装甲技術のデータを奪う事だった。それを悟ったルーシェンは、戦闘に敗れて大破したガルダを自爆させる。
ターゲットを変更してアルティールに襲いかかるコブラル。第二のコブラルの参戦によってアルティールは苦戦を余儀なくされ、コブラルと相討ちとなった次の瞬間、データを吸収されてしまう。
キョウは、負傷したシズノの体が醜くパーティクル化しているのに驚愕し、同様にパーティクル化した自分の腕にも気付い慄然とする。だが、キャノピー越しに対峙したコブラルのパイロット・アビスは、生命体であることを誇示するかのように、鮮血を滴らせていた。

ストーリー&感想

謎明かしキタ━━゜+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゜━━ ッ !

初見の方はどんな感想を持たれましたでしょうか?ゼーガペインのスゴイところは、今回の種明かしが物語の始まりでしかない点です。この先も、SF的に、ドラマ的にまだまだ意外な展開がありますので、是非とも引き続きご視聴ください!

Aパート

ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第6話 「幻体」
※キャプチャ画像はテレ東で放映された時のものです(以下同様)

廃墟と化した舞浜市上空、敵メカの奇襲を受けたアルティール。しかもそのメカ(コブラル)は有人機で、コックピット内には、これまで幾多のセレブラントを葬ってきたガルズオルムの魔戦士・アビスが座していた。動揺を隠せないキョウは反撃もままならず、ルーシエンのガルダが敵を引きつけてくれたことで、何とか命拾いをする。目の前の廃墟は現実の舞浜で、敵は人間・・・。衝撃的な事実を知り頭を抱えるキョウであったが、シズノから「アビスは人間ではなく作り物」であると聞かされ、苦戦を強いられているガルダの支援へと向かう。

ところが、アビスが乗るコブラルは、これまでの敵メカとは桁違いの戦闘能力を有し、最新型のアルティールでも刃が立たない。そればかりか、アビスの目的はゼーガペインのデータ収集だった。光装甲のデータを敵に奪われるわけにはいかず、ルーシエンとメイイェンはバニッシュメントモードを起動。ガルダを自爆し、戦線を離脱せざるを得なかった。敵の目的を知ったシズノはキョウに向かって撤退を指示するが、熱くなったキョウはそれを無視。力任せで敵メカに立ち向かい、アビスと新たに現れたシンのコブラルに挟撃を受けることに。そして敵の息のあった連携攻撃によりアルティールは追い詰められ、ついには光装甲のプログラムデータを奪われてしまう。ドヴァールカーから派遣されたクリス&アークのフリスベルグが救援に駆けつけたが、一足遅かった・・・。

 「アルティールとは違うのだよ、アルティールとは!」―ゼーガペイン・フリスベルグに乗っていたのは、傭兵稼業をしているクリス・アヴニールとアーク・アヴニール。二人は夫婦で、クリスは28歳、アークは22歳という設定です。こういった大人の男女を登場させ、主人公のその後の考えや行動に影響を与えるっていうと、どうしても「ファーストガンダム」のランバ・ラルハモンを思い出してしまう。あと、ガンダムをリスペクトした「エウレカセブン」のチャールズ、レイ(声はアークと同じ久川綾さん!)ですかね。

ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第6話 「幻体」

悪夢にうなされ目覚めたキョウは、気を紛らわせるために夜の街の散歩にくり出す。その途中、店のショーウィンドウや駐車中の車の窓にフォセッタたちAIが現れたが、どうやらキョウが無意識のうちに呼び出したらしい。キョウは「此処って現実だろ?」と改めて質問。しかし、フォセッタたちはそれを否定し、この街も人も全て作り物だと言う。更にキョウの件は全てシズノに一任されていると告げ、これ以上の情報提供には彼女の判断が必要らしい。一方そのシズノはというと、アビスたちとの戦いで重いドライダメージを受け、オケアノスでリカバリープログラムに掛けられていた。そこには人間の姿をしたシズノは存在せず、データとしてのシズノがモニターに映し出されているだけであった・・・。

幻体。「この世界の人間はそう呼ばれている」と説明するディータ。にわかには信じられないキョウは、ディータに食って掛かるが、その直後にセレブアイコンが現れ別の空間へ転送されてしまう。そしてそこに現れたのは、オケアノスの艦長でもあるレムレスだった。彼はデカルトバークリーパスカルの命題を引き合いに出して説明を試みるが、キョウはそれを一蹴。もっとも、キョウ自身はこの状況を頭の中では理解していて、「学習してんじゃなくて、たぶん忘れたことを思い出している」と心中を明かす。しかし、彼の感情がそれを許さないようだ。

そんな中、キョウの脳裏には直近の戦いで姿を見せたアビスの姿が浮かぶ。レムレスはアビスのことをガルズオルムの復元者であり敵であると言うが、それ以上の情報は語らず終い。やはりシズノの許可が必要なようだ。

 シズノのデータを修復しているシーンに、「WET CONDITION. BAD -Damage-」とか「CONSTRUCT AVERAGE: 0.12…」という表示がありますが、この第6話の時点で、さり気なくウェットという単語が出ていたんですね。

Bパート

ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第6話 「幻体」

マンションの空き部屋には、かつて多くのセレブラントが住んでいた。母親が姿を現さないのは、キョウの生活に支障がないから・・・。レムラスやディータたちから得られた数々の情報が、キョウの頭の中で反復していた。鬼の形相で心ここにあらずなキョウ。ミズキやカワグチたちは、不可解なそぶりを示すキョウを見て首をかしがる。

放課後、下校したキョウはカミナギのマンションへ行き、「PAIN OF ZEGA」の続きを黙々とプレイ。そのようすを見たカミナギは、ここにきてようやくキョウのようすがおかしい事に気付く。その後、キョウとカミナギは散歩がてら舞浜商店街へ。アーケード街入口の大型ビジョンには、正体不明の武装車両による国連専用車襲撃事件のニュースが流されていた。極秘の軍事資料が奪わた件も報じられ、あっちの世界とこっちの世界が微妙にリンクしていることをキョウは改めて知ることになる。また、途中で立ち寄ったコンビニには店員の姿が無く、それは「必要としていない人には見えない」というこの世界の法則らしい。

散歩の最後に、キョウとカミナギは夕陽に照らされる河川敷へ。二人は土手の斜面に座り、他愛のない話で穏やかな時間を過ごしていたが、カミナギが何気なく口にした「東京が見える」の一言でキョウの表情が一変。東京に「今行こうぜ!」と言い出す・・・。

 カミナギのマンションのシーンで、水族館(MIHAMA SEA LIFE PARK / 南舞浜水族館)のチケットがチラッと映っているけど、これは次回(第7話)の伏線みたいなもの。店員のいないコンビニは前回もあった某有名アニメ映画へのオマージュと思われ。ただ、店員が見えないのはキョウだけで、カミナギ視点ではちゃんと存在していたようだ。カミナギがチュッパチャプスの代金を支払う際、レジのテーブルの上に30円を置いているが、その直後に30円が消えていた。

ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第6話 「幻体」 鉄道車両
京葉線(?)の鉄橋を疾走する京成カラーの車両

 鉄橋を渡っている電車のカラーリングが、この後のシーンで登場する京葉線(ワインレッドの帯)とは異なり京成線(赤・青の帯)仕様になっている。舞浜サーバーのバグなのだろうか?それとも、サーバーを構築した技師の中に京成マニアが潜んでいたとか?!(笑) ちなみに京成の通勤型電車は地下鉄に乗り入れるため、全長は原則18mとなっている。そのため3扉が基本で、4扉の車両は存在しない。

ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第6話 「幻体」

キョウの目的は電車で川を渡り、この街(舞浜)を外から確認すること。南舞浜駅のホームに到着したキョウは、懸命に引き止めるカミナギを振り払い、たった一人で電車の中へ。出発のベルが鳴り響き、二人の間を断つように閉じる扉。京葉線の上り電車は東京を目指して発車する。ところが、電車が次に到着した駅は、上舞浜ではなく南舞浜。更に、キョウの視界にはホームのベンチに俯いて座るカミナギの姿が入ってきた。予想外の出来事に、ホームに降り立ったキョウは愕然となる。

キョウは再び電車に乗り、東京を目指そうとするが、そこにシズノが姿を現す。
「無駄よ。街の外へは出られないわ。そんなものは 存在しないのだから。私たちの この世界は 今と此処しかない閉じた世界」
この世界の真実を淡々と語り始めるシズノ。頭の中では分かっていても、それを信じたくないキョウは「嘘だ!」と絶叫する。すると業を煮やしたシズノがキョウににじみ寄り、先程までとは違う強い口調で、こう告げるのであった。
「舞浜市は量子コンピューターサーバーに保存された仮想空間。そして私たち幻体は肉体を失って量子サーバーの中で生きるデーター人格記憶体。人類はガルズオルムに滅ぼされた。もはや地球上には生物としての人間は一人もいない。私たちは機械の中の幻の街で暮らす、滅亡した人類の記憶なのよ!」
 今回の話は もう何度も見てるけど、その度に身震いする。Bパートの途中まで まったりと進み、最後の最後に大きな種明かしを持ってくる、この構成の妙!しかも、これが全26話の中の序盤、まだ第6話だという点にも驚愕。若い視聴者層を開拓するためとはいえ、これを夕方に放送していたということでも二重の驚きだよ。

 この設定は古今東西のSF作品によく登場するけど、自分の知る範囲では鈴木光司氏のSFホラー小説「ループ」(呪いのビデオや貞子で有名な「リング」三部作の完結編)が一番近い。特に今後明かされる人類滅亡の原因、そうなるに至った経緯(念のためネタバレ反転)は、ちょうど因果関係を逆にしたような感じ。


ゼーガペイン第6話 / うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
左:ゼーガペイン 右:ビューティフル・ドリーマー

 環状線ではない京葉線がループしている描写は、言わずと知れた「ビューティフル・ドリーマー」の一場面。ゼーガでは駅名が「下舞浜」→「南舞浜」→「上舞浜」となっているが、ビューティフル・ドリーマーでは「上友引」→「下友引」→「武蔵友引」という設定。これを見ると、駅名も意識しているような気がする。

ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第6話 「幻体」 鉄道車両
キョウが乗った車両

 あと、南舞浜駅でキョウが乗った電車(車両)の件。正面を見ると205系ぽいけど、側面のユニット窓の形状、戸袋窓が有る点は201系の特徴に近い。舞浜サーバー内の鉄ヲタの妄想を具現化したものなのかもしれない(笑)。また、電車内の吊り広告にシズノらしい女性がモデルとして写っている。これはシズノの願望なのか、はたまた他の誰かの妄想なのか?

【関連記事】
■ [アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第5話 「デジャビュ」
■ [アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第7話 「迷える魂」
■ [レビュー] ゼーガペイン アンソロジー (電撃コミックスEX)
■ [レビュー] ゼーガペイン ドラマCD 「audio drama OUR LAST DAYS」
■ 「アニメージュオリジナル」 vol.7を買ってきた
■ 「ゼーガペイン ビジュアルファンブック」を購入

【関連サイト】
■ ZEGAPAIN (アニメ公式サイト)
■ アニメ ゼーガペイン (BS11デジタル)
■ あにてれ ゼーガペイン (テレビ東京)
■ ゼーガペイン (Wikipedia)
■ 「東京国際アニメフェア2010」レポート【イベント編】-ゼーガペインやガンダム00、四畳半神話大系など (Impress AV Watch)



以下の商品リンクは広告となります。

ゼーガペイン FILE.03 [DVD]

ゼーガペイン FILE.03 [DVD]

Amazon.co.jpで見る

   

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]

Amazon.co.jpで見る 

   

ループ

鈴木光司

ループ

Amazon.co.jpで見る 

スポンサーサイト

| ゼーガペイン | この記事のURL | comments:2 | trackbacks:0 | ページトップへ↑

COMMENT

>今回の話は もう何度も見てるけど、その度に身震いする。

こういうことだったんですね。これは予想以上でした、はい。
これは今後の展開が予測不能で、楽しみですね。
この作品は6話まで見てからという、三四郎さんの仰るとおりでした!

>初見の方はどんな感想を持たれましたでしょうか?

ただ、鬱ENDが苦手な方は、HAPPY ENDが想像しにくい状況にはなっているので、ここで敬遠されてしまうことがあるかもしれないな、とは思いました。
私はどんと来いですがw

ところで、初期花澤香菜さんの「ぶぅ~」が、ちょっとツボりましたw
ここは一つ、2010年度版花澤香菜パッチを当てたらどうなるでしょうか?ww

| 長男 | 2010/05/16 | URL

◆長男さんへ
> こういうことだったんですね。これは予想以上でした、はい。
> これは今後の展開が予測不能で、楽しみですね。

前にも書きましたが、11話以降に怒濤の展開が来ますよ~

> ただ、鬱ENDが苦手な方は、HAPPY ENDが想像しにくい状況にはなっているので、ここで敬遠されてしまうことがあるかもしれないな、とは思いました。
> 私はどんと来いですがw

確かに、生物としての人類は絶滅していて、普通に考えればお先真っ暗ですよね。
最終回はハッピーエンドなのか、鬱エンドなのか、見る人によって意見が分かれるかもしれません。
自分はハッピーエンドだと思いたいです。^_^;

> ところで、初期花澤香菜さんの「ぶぅ~」が、ちょっとツボりましたw
> ここは一つ、2010年度版花澤香菜パッチを当てたらどうなるでしょうか?ww

上手くなりすぎていて、カミナギらしさが失われるかもw
香菜ちゃん自身もそう考えているようで、以前ネットラジオの中で
「気持ち的に、その時の私で良かったのかもしれない」と言ってました。

| 三四郎. | 2010/05/16 | URL













非公開コメント

コメントは承認制(管理人が内容確認後に公開)になっています。投稿していただいたコメントが公開されるまで多少時間がかかりますが、あらかじめご了承ください。

「非公開コメント」にチェックを入れた場合、コメント一覧には表示されません。また、非公開コメントにはコメント返しをしていません。返信が必要な私信につきましてはメールでお願いいたします。

TRACKBACK URL

このブログへのトラックバックは原則フリーですが、記事と関連性の無いトラックバックは削除させていただきます。

http://346zakki.blog59.fc2.com/tb.php/382-ec7326fb

TRACKBACK

前の記事 | ページ選択 | ホーム | 次の記事