『22/7 計算中』番組ロゴのフォントを調べてみた

2019年05月05日更新

2019年05月05日公開

22/7（ナナブンノニジュウニ） 0 Comments

『22/7 計算中』の番組ロゴで使われているフォントを調べてみたぞい。

はじめに

TV番組の番組ロゴやアニメのタイトルロゴは、作品の世界観や番組の雰囲気などを凝縮したもので、初めて観る視聴者への第一印象にも繋がる重要なアイテムなんですよ。そんなこと気にして見てるのはフォントオタクぐらいだろうけど（笑）。

『22/7 計算中』番組ロゴ

番組ロゴやタイトルロゴには既存フォントをベースにしてデザインされたものもあり、「22/7 計算中」番組ロゴもその中の１つだ。

画面中央・白地の部分が番組ロゴ

「22/7 計算中」番組ロゴは、大きく分けて３つのパーツから構成されている。

「22/7」
「ナナブンノニジュウニ」
「計算中」

このうち「22/7」のスラッシュ記号「/」は完全に図案化されているので、明らかにフォントではない。同様に「計算中」も図案化された文字に見えるが、デザインの参考にしたフォントがありそうな気がするのデス！

数字「22」「7」

グループ名「22/7」の「22」と「7」は『Futura』で、ウェイトは可読性の高い「Book」（「Light」と「Medium」の中間の太さ）。「Futura」は「ルイ・ヴィトン」などのロゴにも採用されている超有名フォントで、Bitstream、Adobe、Monotypeなど多くのブランドでライセンス販売されているぞい。

フォントをロゴに重ねてみると、最初の「2」と最後の「7」は文字の一部を伸ばしているのが分かる。二つ目の「2」はそのままだ。

カタカナ「ナナブンノニジュウニ」

「ナナブンノニジュウニ」は視覚デザイン研究所の『ロゴJr』が使用されている。ウエイトはR（Regular）。ただし、そのままではなく文字を長体（水平比率94%程度）にしている。さらに「ブ」「ジ」「ユ」の３文字はベースラインを若干下げてバランスを取っているようだ。

漢字「計算中」

パッと見た感じ「計算中」はオリジナルデザインの図案文字に見えるが、全て直線で構成されている独特のデザインなので、既存フォントを参考にしてデザインしたような気がする。この文字を見ていると、どうしても視覚デザイン研究所のフォントが思い浮かぶんだよな～。次の２つのフォントね。

ここからは推測なので、あしからずお読みください。

ラインG: このフォントをベースに文字をデザイン。個々の直線要素をカラフルに色分け。「算」の「目」の幅を縮める。「算」の部首【こまぬき廾】の横棒を伸ばし、横棒以外は中央に寄せる。「中」の「口」を垂直方向に圧縮。
メガG: このフォントの一部エレメントを参考にしている。「計」の部首【ごんべん言】の3画目・4画目の横棒が短い。「算」の部首【たけかんむり竹】の3画目・6画目が左上から右下に引かれている。