少年チャンピオン・コミックス・エクストラ『Wake Up,Girls!リーダーズ』第1巻を買ってきた
12月8日発売の少年チャンピオン・コミックス・エクストラ『Wake Up, Girls! エターナル・センシズ』第1巻を買ってきたので紹介するよ。
『Wake Up,Girls!リーダーズ』の内容
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カバー(表・帯なし) | カバー(裏・帯なし) | 総扉ページ |
リーダー2人の物語に、熱いエールが届いています!!
菊間夏夜役 奥野香耶さん「ワグナー必見!アニメと一緒に是非楽しんでください!!」
七瀬佳乃役 青山吉能さん「見たかった佳乃が…夏夜が…全・部!見れました大感謝!
「Wake Up, Girls!新章」TVアニメ絶賛放映中!!(帯・表側のテキスト)
仙台を拠点に活動する7人組のアイドル、Wake Up, Girls!
彼女たちを支えてきた2人のリーダーの視点から描くコミカライズ新シリーズ、開幕!!(カバー・裏側のテキスト)
『Wake Up,Girls!リーダーズ』はアニメ『Wake Up, Girls!』のコミカライズ作品の一つで、最初の劇場版「七人のアイドル」とTVアニメ1期の物語をリーダー(七瀬佳乃)とサブリーダー(菊間夏夜)視点で描いたものだ。作品内のおおよその時間軸は下図のとおり。WUG!シリーズでは、現実と物語の時間(年月)はリンクしている。
WUG!シリーズ作品内の時間軸
本作は、コミカライズ3作品(学研ノーラコミックス『劇場版Wake Up, Girls! 七人のアイドル』や角川コミックス・エース『Wake Up, Girls!』第1巻、学研ノーラコミックス『リトル・チャレンジャー Wake Up, Girls!-side I-1club-』)と時間軸が被っている部分がある。それでも、学研版WUG!は主に林田藍里、角川版WUG!は久海菜々美がメインで、リトル・チャレンジャーに至ってはI-1club側のサイドストーリーなので棲み分けは出来ていると思う。ストーリーの根幹は一緒でも細部の展開が微妙に違っているので、他のコミカライズ作品を読んでいても楽しめる筈。
原作・監修はGreen Leaves、漫画は柏木香乃先生。この単行本の「あとがき」によると、コミカライズをきっかけに劇場版から続・劇場版後篇BtBを徹夜して一気に視聴したとのこと。巻末にはTVアニメ2期(新章)・第7話のアフレコレポート漫画が収録されていて、これを読んで柏木先生が女性漫画家であることを初めて知ったぞい。
この第1巻に収録されているエピソードは全部で4つ。各話のサブタイトル、ベースになっているアニメの話は次のとおりだ。
Wake Up, Girls!リーダーズ(本作) | ベースになっているアニメの話 | ||
第1話 | 変われるよ | 劇場版 | 『七人のアイドル』 |
第2話 | 私たちで何とかしたい | ||
第3話 | このまま終わりたくない | ||
第4話 | アイドルとしての覚悟 | TVアニメ1期 | 第1話『静かなる始動』 |
第2話『ステージを踏む少女たち』 |
本作の第1話『変わるよ』~第3話『このままで終わりたくない』は『劇場版Wake Up, Girls! 七人のアイドル』のストーリーに相当。第4話『アイドルとしての覚悟』はTVアニメ1期の第1話と第2話をコミカライズしたものだ。TVアニメ1期・第1話は劇場版のダイジェストみたいな内容だが、劇場版には無いシーンもあり、その中の一つが島田真夢が語った「雲の上はいつも晴れ」という名言。アニメとは使われている目的と場所が違うが、この名言がきちんと物語に織り込まれている。柏木先生、ナイスアレンジ!
第4話(アニメではTV1期・第1話に出てきた真夢の名言)
アレンジといえば、本作は再構成されている話が多い。物語の大筋はアニメどおりなので、アナザーストーリー的な要素を取り入れたサイドストーリーといったところか。
例えば、TVアニメ1期で物議を醸した①デビューライブのパンチラ、②健康ランドでの水着営業は回避された。①のパンチラは劇場版を見ていれば分かることだが、マネージャーの松田が見せパンを買い忘れたことが原因。見せパンを買いに行く時間が無いから、WUGちゃん達も覚悟を決めて普通のパンツでライブに臨んだという展開だった。TVアニメ1期の第1話ではそのあたりのことが全てカットされ、舌足らずな説明になってパンチラだけが耳目を集めちゃったんだよね。コミカライズでスルーされたのはリスク回避の側面がありそう。また漫画にはページ数という物理的な制約があるし、パンチラすると違和感が出る可能性もある。以上の点から削除して正解だったと思う。
②の水着営業は①のパンチラ以上に波紋を呼んだエピソードで、個人的にはけっこう好きなんだけど、本作では別の方法でアイドル業界の厳しさを表現している。須藤氏のビジネス優先の悪徳プロデューサーっぷりは、コミカライズの方が際立っているかもしれない。
第4話(須藤の指示でI-1clubイベント会場前で便乗商売)
先述したとおりリーダー・佳乃とサブリーダー・夏夜の視点から描かれているため、二人の絡みはけっこう多い。アニメでこの二人がお互いの意見をぶつけあう場面はほとんど無かったので とても新鮮だ。アニメとは異なり、島田真夢の勧誘を佳乃と夏夜に任せるという構成も良い。二人の立ち位置・人生観の違いを上手く照らし出すこと成功していると思う。そんなわけで、よっぴー推し、かやたん推しのワグナーには特にオススメしたい神コミカライズ作品といえる。『リトル・チャレンジャー』と角川版『Wake Up, Girls!』はコミックス第1巻で打ち止めになってしまったので、秋田書店様には是非ともリーダーズ第2巻を刊行していただきたい。
第1話(逃げだそうとした夏夜を佳乃が叱責)
単行本情報
漫画 | 柏木香乃 |
---|---|
原作・監修 | Green Leaves |
出版社 | 秋田書店 |
発売日 | 2017年12月8日 |
総ページ数 | 176頁 (表1~4はページ数にカウントしない) |
判サイズ | B6 |
ISBN | 978-4253252645 |
定価
| 600円(税別) |
初出 | チャンピオンクロス 2017年7月~2017年10月配信 |
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■ Wake Up, Girls! 自作壁紙その2(島田真夢)
関連サイト
■ Wake Up, Girls! リーダーズ 第1巻 (秋田書店)■ Wake Up,Girls!リーダーズ (チャンピオンクロス)
■ Wake Up, Girls! 総合公式サイト WUG!ポータル (アニメ総合公式サイト)
■ TVアニメ「Wake Up, Girls!新章」公式サイト (アニメ新章公式サイト)
■ あにてれ Wake Up, Girls!新章 (テレビ東京)
■ Wake Up, Girls! (Wikipedia)
■ Wake Up, Girls!とは (ニコニコ大百科)
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